カテゴリ

第72期王座戦五番勝負第2局

2024年9月18日 (水)

感想戦の様子

Img_3042 両者が大盤解説会場から戻り、あらためて感想戦が始まった。

Img_3045

Img_3057

Img_3067

Img_3062

Img_3077

Img_3128

以上で第2局の更新を終わります。
ご観戦誠にありがとうございました。

(八雲)

大盤解説会場へ

Img_3022 感想戦の前に両対局者は現地の大盤解説会場でファンに挨拶。

Img_3029

Img_3031


(八雲)

終局直後

Img_3014 終局直後の様子。

Img_2990

【藤井王座の談話】
――△9五歩(76手目)から前例のない戦いに入りました。その辺りまでは、どのように思われていましたか。
「途中まで自分自身で指したことのある展開で。お互いにキズを抱えた陣形なので、判断の難しい将棋かなと思っていました」

――△8四桂(80手目)に▲6七銀左と逃げずに▲4六香で攻め合いに出ました。その後の展開はどのように思っていましたか。
「▲6七銀左は少し利かされかなと思ってしまって。ただ、やはり▲4六香は、銀を取られてしまうのでやり過ぎだったかなという気はしていました」

――その後、どのあたりで形勢がよくなったと思われましたか。
「△2四香(104手目)に▲4四歩と突き出した辺りは、こちらの玉がまだ耐久力のありそうな形なので、少し指しやすくなったのかなという気がしました」

――勝ちを意識されたのはどの辺りでしたか。
「最後、▲4三金(119手目)から▲2五角打の手順を発見して、勝ちになったかなと思いました」

――これで2連勝で、初防衛に向けて王手をかけました。そのことについてどう思われていますか。
「あまり意識せずに、次の第3局に臨めたらと思っています」

Img_3008

【永瀬九段の談話】
――△8四桂(80手目)に▲4六香と攻め合いに来られた局面はどう思われていましたか」
「▲4六香は常に権利なので。ただ、ちょっと本譜の組み合わせは、あまり認識がなかったので。一つ一つの形が凄い特殊なので、本譜は触り方を間違えてしまった気がするので。△7六桂(82手目)▲7七玉の局面でバランスの取れる手を指したかったのですけど。ちょっとどういう感じかわからなかったです」

――どの辺りで苦しくなったと思われましたか。
「▲7四歩(89手目)とされた局面が――少しやりにくいのかと思ったのですけど、(▲7四歩に対して)△8五桂とか、そういう手が利かないと、何か強く指されてわかりやすくされてしまう可能性もあるかなと思いました」

――これであとがない戦いになりましたけれども、第3局に向けての抱負をお願いします。
「はい。精一杯準備をしたいと思います」


(八雲)

藤井王座が連勝

Ouza202409180101123図の局面で永瀬九段が投了を告げました。終局時刻は19時48分。消費時間は▲藤井4時間40分、△永瀬4時間46分。勝った藤井王座はシリーズ成績を2勝0敗とし、防衛まであと1勝に迫りました。第3局は9月30日(月)に京都市東山区「ウェスティン都ホテル京都」で行われます。

(紋蛇)

先手優勢

20240918106図は18時10分頃の局面。
「後手が苦しくなりました。雰囲気的にも諦めている感じもしますし、終局が早いかもしれません」と中村修九段。指し手の予想は▲7三銀。以下△2九香成は▲2五角から詰みがあります。藤井王座の2連勝が近づいているようです。

(八雲)

夕食休憩

202409189817時、図の局面で藤井王座が10分使って夕食休憩に入りました。消費時間は▲藤井3時間36分、△永瀬3時間32分。夕食の注文は、藤井が「ローストビーフ丼 名古屋コーチン卵の温玉乗せ」、「アイスティー」。永瀬が「マリオットバーガーセット」、「アイスコーヒー」。また、永瀬九段は休憩明けの対局室に「アップルジュース」と「グレープフルーツジュース」を注文しています。対局は17時30分に再開します。

Img_2970 藤井王座の注文品。

Img_2977

Img_2973 永瀬九段の注文品。

Img_2975


(八雲)

名古屋駅前

対局場のある「名古屋マリオットアソシアホテル」は名古屋駅に直結するJRセントラルタワーズの15階から上に位置しています。最上階は53階、最上部の高さは245メートルの超高層ビルです。

Img_2843_3

Img_2847 向かい側には、こちらも超高層ビルの「ミッドランドスクエア」が立っています。ここには「名古屋将棋対局場」があります。

Img_2846 お隣の名鉄百貨店の外壁には、藤井王座の大きな看板。王座戦を特別協賛する東海東京証券のCMで、バイオリニストの葉加瀬太郎さんと藤井王座が共演しています。

Img_2949 名古屋マリオットアソシアホテル内のラウンジ。ホテル内はラグジュアリーな空間が広がっています。

Img_2856 名古屋駅の「名古屋うまいもん通り」の一角。ホテルは駅直結で利便性抜群です。

(八雲)

本局の使用駒

本局の使用駒は児玉龍兒(こだまりゅうじ)作・錦旗書。

Img_2900 藤井王座が持つ王将。

Img_2902 永瀬九段側が玉将。

(八雲)

15時過ぎの局面

2024091889図は15時過ぎの局面。ここまでの消費時間は▲藤井2時間45分、△永瀬2時間27分。
控室では、この▲7四歩への対処が悩ましいといわれています。図から△8五桂は、▲同歩なら△4五銀▲同銀△8五飛の十字飛車の筋があるため後手有力。しかし、△8五桂には▲7六玉と桂を取られて思わしい攻めが見えません。ここで何かないと、後手は桂損になるため大変です。永瀬九段が正念場を迎えています。

Img_2964 15時過ぎの控室では、大盤解説会で聞き手を担当する中澤女流二段の他に、控室に来訪した今井絢女流初段、山口仁子梨女流1級が継ぎ盤を挟んでいる。両者は中京圏に在住している。

(八雲)

おやつ

15時を回り、対局者のおやつが運ばれました。注文は藤井王座が「パイナップルパン 中国茶セット」。永瀬九段が「シャインマスカットエクレール」、「アップルジュース」、「グレープフルーツジュース」。なお、永瀬九段の希望でエクレールは昼食と一緒に提供されています。

Img_2953 藤井王座の注文品。

Img_2896 永瀬王座の注文品(1)※昼食時に提供

Img_2956 永瀬王座の注文品(2)※15時に提供

(八雲)

このサイトに掲載されている記事・イラスト・写真・商標等の無断転載を禁じます。