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第69期王座戦五番勝負第2局

2021年9月15日 (水)

感想戦

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(インタビューに答える木村九段)

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(初手から感想戦が行われた)

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(永瀬王座)

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(木村九段)

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(福崎文吾九段、柵木幹太三段、若島正さん、西田拓也五段が見守る)

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(窓の外は真っ暗。うっすらと対局室が映っていた)

本局もご観戦いただきありがとうございました。第3局は22日(水)に行われます。どうぞお楽しみに。

(翔)

終局直後

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(終局直後)

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(インタビューに答える永瀬拓矢王座)

永瀬拓矢王座インタビュー

--本局全体の感想をお聞かせください。
「△7四香▲8六角△7六香(46~48手目)と指しましたが、(△7六香に代えて)△7五歩もどうだったかなと思っていました。手拍子で指してしまって、(△7六香と△7五歩を)比較をしなくてはいけなかったと思います」

--終盤は攻められる展開が続いましたが、形勢はどのように見ていましたか。
「難しいと思っていました。△7三歩(78手目)のところは△8四歩のほうがよかったかもしれません。(△8四歩▲同角△7三歩と進めて)1歩渡すことでどう変わるかもわからなかったですが、本譜は9五角が生きてしまっています。1歩の価値が高いのかなと思ってしまって△7三歩と打ってしまいました。△6八と(92手目)の局面は負けでもおかしくないと思っていました」

勝ちになったと思ったのは
「△1九飛(98手目)に▲2八玉△1八銀の形が大丈夫であれば、勝ちになっていると思いました」

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(局面を振り返る木村一基九段)

木村一基九段インタビュー
--本局全体の感想をお聞かせください。
「難しくてよくわからなかったですね」

--中盤の終わりから激しく攻めていかれましたが、形勢判断はどう見ていましたか。
「いいのか悪いのかわかりませんでした。夕休(63手目▲7八金)は玉を逃げられたときに追う順がわからかったのでちょっとおかしくしているのかと思いましたが、あまり修正のしようがないところです。▲1四歩や▲7四歩と打つ筋の組み合わせがわからなくて間違えたような気がします」

(翔)

永瀬拓矢王座が第2局を制する

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第69期王座戦五番勝負第2局は、100手までで永瀬拓矢王座が勝ちました。終局時刻は20時12分。消費時間は☗木村5時間0分、☖永瀬4時間50分(持ち時間各5時間、チェスクロック使用、切れたら1手60秒未満の着手)。
これで五番勝負の成績は1勝1敗のタイになりました。
第3局は9月22日(水)に神奈川県秦野市「元湯 陣屋」にて行われます。

(翔)

後手玉に迫る

永瀬王座は約46分あった残り時間の半分近くを費やして△6八とと指しました。控室で最有力とみられていた手です。

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対して木村九段は▲4五桂打と王手をかけました。

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以下、△4四玉に▲3一竜が詰めろになっていて受けづらいですが、そのときに先手玉が詰むかもしれません。いよいよ最終盤が近づいているようです。

(翔)

決め手があるか

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図は19時20分頃、木村九段が▲4八玉と早逃げした局面です。

控室では△6八とが指摘されています。▲5六桂(▲2五桂以下の詰めろ)なら△5八金の詰みがあると見られており、▲6八同角には△7八飛▲7九金に△7五飛成として、後手玉の上部脱出が確実になります。はたして△6八とは決め手になっているのでしょうか。

永瀬王座の考慮が続いています。

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(昼食休憩明けの対局室)

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(昼食休憩明け、盤に向かう木村九段)

(翔)

待望の脱出路

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図は△3四歩と突いたところ。壁形が懸念材料と言われていた後手玉の、待望の脱出路ができました。

検討では「先手は手をつなげるのが大変」と言われています。

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(検討風景)

(翔)

18時半頃の局面

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永瀬王座が当たりになっていた銀を6三から5四に逃がしたところです。ここで先手が▲6三香と打つと予想されています。以下、△7二金▲2四飛△同歩▲6一角△同飛▲同香成と先手の攻めが続きます。

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(佐々木大地五段と都成竜馬七段が検討に加わる)

(翔)

対局者の夕食

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(永瀬王座が注文した天ざるそば)

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(天ぷら)

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(木村九段が注文したざるそば。赤い器には卵の黄身が入っている)

対局者が注文したのと同じものを用意して撮影しています。

ほかに両者からアイスコーヒーの注文があり、それぞれ対局室に運ばれています。

(翔)

夕食休憩

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17時半になり、夕食休憩に入りました。ここまでの消費時間は☗木村3時間56分、☖永瀬3時間42分(持ち時間各5時間、チェスクロック使用、切れたら1手60秒未満の着手)。

夕食の注文は永瀬王座が天ざるそば、木村九段がざるそばです。

対局は18時に再開します。

(翔)

17時頃の控室

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(口頭で検討する西田拓也五段と福崎文吾九段)

(翔)

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