(終局直後)
(インタビューに答える永瀬拓矢王座)
永瀬拓矢王座インタビュー
--本局全体の感想をお聞かせください。
「△7四香▲8六角△7六香(46~48手目)と指しましたが、(△7六香に代えて)△7五歩もどうだったかなと思っていました。手拍子で指してしまって、(△7六香と△7五歩を)比較をしなくてはいけなかったと思います」
--終盤は攻められる展開が続いましたが、形勢はどのように見ていましたか。
「難しいと思っていました。△7三歩(78手目)のところは△8四歩のほうがよかったかもしれません。(△8四歩▲同角△7三歩と進めて)1歩渡すことでどう変わるかもわからなかったですが、本譜は9五角が生きてしまっています。1歩の価値が高いのかなと思ってしまって△7三歩と打ってしまいました。△6八と(92手目)の局面は負けでもおかしくないと思っていました」
勝ちになったと思ったのは
「△1九飛(98手目)に▲2八玉△1八銀の形が大丈夫であれば、勝ちになっていると思いました」
(局面を振り返る木村一基九段)
木村一基九段インタビュー
--本局全体の感想をお聞かせください。
「難しくてよくわからなかったですね」
--中盤の終わりから激しく攻めていかれましたが、形勢判断はどう見ていましたか。
「いいのか悪いのかわかりませんでした。夕休(63手目▲7八金)は玉を逃げられたときに追う順がわからかったのでちょっとおかしくしているのかと思いましたが、あまり修正のしようがないところです。▲1四歩や▲7四歩と打つ筋の組み合わせがわからなくて間違えたような気がします」
(翔)
第69期王座戦五番勝負第2局は、100手までで永瀬拓矢王座が勝ちました。終局時刻は20時12分。消費時間は☗木村5時間0分、☖永瀬4時間50分(持ち時間各5時間、チェスクロック使用、切れたら1手60秒未満の着手)。
これで五番勝負の成績は1勝1敗のタイになりました。
第3局は9月22日(水)に神奈川県秦野市「元湯 陣屋」にて行われます。
(翔)
17時半になり、夕食休憩に入りました。ここまでの消費時間は☗木村3時間56分、☖永瀬3時間42分(持ち時間各5時間、チェスクロック使用、切れたら1手60秒未満の着手)。
夕食の注文は永瀬王座が天ざるそば、木村九段がざるそばです。
対局は18時に再開します。
(翔)