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2026年9月

2026年9月 2日 (水)

新たな検討陣

17時30分に対局再開。同じころに山川泰熙四段と川村悠人四段が現地へ。山川四段は広瀬門下。川村四段は4月に四段昇段を果たしたばかり。そして同学年の幼馴染でもあります。20260902_055川村四段「力のこもった戦いで、優劣もまったくハッキリとしない。本当に互角だと思います。最後は一分将棋のたたき合いになりそうな気がします。そして、伊藤王座も広瀬九段もそういう終盤が得意で強いところですよね」

Dsc_7760(左から山川四段、川村四段)

Dsc_7800(その後、山川四段は大盤解説に登場。拍手で迎えられた)

Dsc_7777(秦野市は18時9分に日没を迎える。かがり火がともされた)

(牛蒡)

夕食休憩

20260902_050図の局面で夕食休憩に入りました。休憩時間は17時から30分間。ここまでの消費時間は▲広瀬3時間10分、△伊藤3時間58分(持ち時間は各5時間、チェスクロック使用)。夕食注文は両者ともに天ぷら蕎麦(冷)と烏龍茶(アイス)でした。

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(牛蒡)

大盤解説の一幕

この時間帯の大盤解説会は、佐々木勇気八段と高見泰地七段のダブル解説で進行。会場は盛り上がっていました。写真のみですが、雰囲気だけでも伝われば。個人的には「伊藤王座の将棋は互角が延々と続く」という話が印象的でした。伊藤王座はもちろん、対戦相手も正確無比な指し回しをしなければ均衡は保たれません。伊藤王座は常に棋界の高みで戦っています。

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Dsc_7721(そろそろ夕食休憩か)

(牛蒡)

将棋は難しい

20260902_045上図まで進みました。伊藤王座が考慮中。検討では△2八角▲8一竜に(1)△6二銀で難しい勝負とされました。ほかに(2)△1九角成▲5五桂△6二銀▲6三桂不成△7六香▲5一桂成△同銀右▲7七歩△1八飛(変化図)もあるようです。5一金を取らせて後手は金桂交換の駒損。さらに打ったばかりの7六香も取られそうですが、9八の角が止まった瞬間に△1八飛が厳しい、という見立ての順です。人間の体感としては、かなり指しづらい順ですが、これでも大変のようです。勝又七段は「将棋は難しい」とうなりました。いずれにしても勝負は容易に決まらず、長い戦いとみられています。20260902_045sDsc_7575(佐々木勇気八段と勝又七段の検討風景)

(牛蒡)

深浦九段の見解(44手目まで)

20260902_044深浦九段に出だしから44手目の局面までの感想と見解を聞きました。


広瀬九段が準備してきた序盤の形になったと思います。先日の王位戦第4局も下地のひとつになっているはずです。(王位戦第4局を先手番だった)伊藤王座も後手でやりたい形があったはずで、本局に持ってきたところを広瀬九段が逆手にとった、という印象です。

具体的には、序盤の飛車先交換から▲2五飛~▲7五歩が広瀬九段のやりたいことだったのでしょう。伊藤王座に時間を使わせることに成功しました。ただ、そこからが伊藤王座の真骨頂で、どっしりと長考を重ねながら正確に対応されました。

現局面(上図44手目)で▲8五飛成が本命です。先手は盤上の飛車角、それに取った桂で攻め込めそうですが、9八の角は一方通行の駒ですから、先手としても「ここで攻めて優勢に持っていかなければいけない」と、焦りそうな局面です。一方、伊藤王座は「一気に決まらないならヨリが戻るだろう」という大局観で指していると思います。(以上、深浦九段)


広瀬九段は44手目の局面で50分近く使い、次の手を指しています。

Dsc_7510(関係者控室で進行を見守る深浦九段)

Dsc_7513
(牛蒡)

おやつ

15時のおやつは次の通りです。

広瀬九段 お饅頭、抹茶
伊藤王座 フレッシュロール、アイスティー(ストレート)

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(牛蒡)

現地解説会が始まる

現地の大盤解説会が始まりました。日経ライブで配信中。

【再掲:日経ライブ】
https://www.nikkei.com/live/event/EVT260806002

放 送=9:00~終了まで(14時から現地解説会の模様を配信)
出演者=佐々木勇気八段、本田小百合女流四段
価 格=上記リンク先を参照

Dsc_7506(会場は陣屋敷地内にある源氏館)

Dsc_7500(現地の参加チケットは完売した)

Dsc_7408(聞き手は本田小百合女流四段)

Dsc_7450(解説は佐々木勇気八段)

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(牛蒡)

激しい変化手順

20260902_040図の局面で広瀬九段が考慮中。検討では「▲7三歩成△同銀▲8一飛△5一金▲8五飛成(変化1図)までは進みそう」と話されています。

20260902_040s1変化1図から△2八角▲8一竜△3二金▲9一竜△1九角成となった場合、以下▲5二香△同玉▲4四桂△4一玉▲5一竜△同銀▲4三角成(変化2図)で一気に寄り筋となります。まだ昼食休憩が明けたばかりで手数も40手ですが、早くも終盤の変化が出てきました。20260902_040s2 

Dsc_7199(本田小百合女流四段)

(牛蒡)

2時間以上の差がつく

2026090235▲9八角(図)が指された時点で、消費時間は▲広瀬44分、△伊藤2時間28分。伊藤王座は図で30分以上も考えているため、時間差は2時間以上になりました。▲9八角は決断の一手といえますが、広瀬九段は時間をかけずに指しており、いまだ研究範囲内と思われます。伊藤王座は長考続きで現場での判断をしいられています。後手は危険な変化をいくつもクリアし、正確な対応を続けてもおそらくは互角。現代居飛車の後手番の苦しさを表しているような展開です。

Dsc_7391(勝又清和七段が来訪。佐々木勇八段と高見七段の兄弟子でもある)

(牛蒡)

名棋士たちの揮毫

陣屋館内にある色紙や軸の揮毫です。陣屋の歴史を感じます。

Dsc_7182(原田泰夫九段。堂々と勝ち堂々と負ける)

Dsc_7184(木村義雄十四世名人。胸下音心在だろうか。正確な読みは陣屋スタッフも不明という)

Dsc_7195(升田幸三実力制第四代名人。強がりが雪に轉(ころ)んで廻り見る)

Dsc_7257(大山康晴十五世名人。自彊不息)

(牛蒡)

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