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2026年9月

2026年9月14日 (月)

第2局は名古屋で開催

伊藤匠王座に広瀬章人九段が挑戦する第74期王座戦五番勝負。第1局は広瀬九段が制して第2局を迎えました。対局は9月15日(火)に愛知県名古屋市「名古屋マリオットアソシアホテル」で行われます。


対局開始は9時、持ち時間は各5時間(チェスクロック使用)。切れたら1手60秒未満の着手となります。昼食休憩は12時10分から13時、夕食休憩は17時から17時30分。先手番は伊藤王座です。
立会人は藤井猛九段、新聞解説は千田翔太八段、記録係は関祐人三段(井上慶太九段門下)が務めます。観戦記は船江恒平七段が執筆します。


本局の中継は棋譜コメントを琵琶、本ブログを玉響が担当します。よろしくお願いいたします。


【第2局棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/ouza/kifu/74/ouza202609150101.html
【主催:日本経済新聞社】
https://www.nikkei.com/
【特別協賛:東海東京証券】
https://www.tokaitokyo.co.jp/


(玉響)

2026年9月 2日 (水)

感想戦

日経新聞の第1局タイムライン記事です。以上で第1局の中継を終わります。ご観戦いただき、ありがとうございました。

【将棋王座戦第1局タイムライン】
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD286U00Y6A820C2000000/

Dsc_7907 

Dsc_7945 

Dsc_7966(深浦九段、高見七段、勝又七段、山川四段、川村四段らが感想戦を聞いていた)

Dsc_8047(感想戦は21時11分に終了した)

(牛蒡)

大盤会場へ

Dsc_7856 (本局を振り返る広瀬九段)

Dsc_7871(同じく伊藤王座)

Dsc_7879 
(牛蒡)

終局直後

Dsc_7807(第1局は広瀬九段が先勝。検討陣から「強い」の声が聞かれた)

Dsc_7816(広瀬章人九段)

――序盤の感触は。

広瀬 相掛かりの研究テーマのひとつかなと思っていて、よさそうなのでやってみようかと。ただ、▲7五歩を打って後には引けない戦いになる。きっと激しい展開になると思っていました。

――昼食休憩明けから時間を使う展開になった。

広瀬 △4一玉をとがめて両取りで▲8一飛と打てて、感触としては悪くないかなと思いました。ただ、具体的にどうするかも問題なので、そのあたりから一手一手が悩ましかったです。

――過去は2日制のタイトル戦が多かった。1日制を戦ってみてどうだったか。

広瀬 ただの1日制ではなく、夕食休憩があるのが王座戦の特徴。2日制と比べると展開が速い。慣れているわけではないですが、本局は時間の面では余裕があったので、その点は大きかったと思います。

――本局全体の感想。次局に向けて。

広瀬 タイトル戦もそうですが、公式戦の間隔も空いていたので、不安も当然あったんですけど、まずまずの内容で指せたと思うので、第2局以降も引き続き頑張りたいと思います。

Dsc_7822(伊藤匠王座。第2局は先手番で指す)

――序盤から時間を使うことになった。

伊藤 △4二銀と△4一玉のところは、どちらも指し手が広いと思って悩ましかったです。△4二銀は普通の手だったと思うのですが、△4一玉はどうだったかなと。△4一玉に▲6六角も候補手のひとつだったんですけど、その後に読みが甘い部分があって。▲6六角のあたりはバランスを取る順が見えず、かなり苦労した展開かなと感じていました。

――そのあたりで誤算があったのか。

伊藤 ▲9八角の局面でうまい切り返しが見えなかったのは、ちょっと誤算で。本譜は自信がないながらも難しいところも多いかなと思ったのですが……。△1九角成に代えて△6二銀とか、▲6三桂不成に△1八飛とか、いろいろ手が広かったと思うので、そのあたりがどうだったのかな、という気がしています。

――時間では終始押される展開だった。

伊藤 認識の薄い将棋になったので、どうしてもそういう展開にはなった。ただ、夕食休憩前後は、もう少し深く読んで指せたら、という気はしました。そこでうまくバランスを取れなかったのが残念でした。

――本局全体の感想。次局に向けて。

伊藤 5時間のチェスクロックだと、あっという間に時間がなくなる感触もあったので、次局以降はもう少し深く読んで指していく必要があると感じています。

Dsc_7809 
(牛蒡)

広瀬九段が先勝

Ouza20260902010199▲伊藤匠-△広瀬戦は、99手で広瀬九段が勝ちました。終局時刻は20時10分。消費時間は▲広瀬九段4時間37分、△伊藤王座5時間(持ち時間は各5時間、チェスクロック使用)。第2局は9月15日(火)愛知県名古屋市「名古屋マリオットアソシアホテル」で行われます。

(胡桃)

勝ちにいく

20260902_076図では▲2七同金△3九馬▲6三桂も有力でしたが、広瀬九段は▲5三桂成を選択。まっすぐ勝ちにいきました。

Dsc_7364
(牛蒡)

伊藤王座、一分将棋へ

20260902_074伊藤王座は図で一分将棋に入りました。△1五桂は58秒まで読まれての着手でした。広瀬九段は残り1時間0分です。

Dsc_7373
(牛蒡)

気づかない粘り方

20260902_068何かひねり出さないといけないと書いた場面(前回記事)で、伊藤王座は△8八歩を指しました。▲8八同銀に△6一歩と受け、以下▲6一同竜なら角金両取りで△8六桂を打つ狙いと思われます。「なかなか気づかない手です。▲8八同銀で先手が悪いとは思いませんが、△6一歩が見えてしまったら手が止まりますよね」と深浦九段。伊藤王座は過去のタイトル戦でも終盤の逆転劇を演じてきています。広瀬九段は図で30分近く考えています。

Dsc_7375(王座戦は長丁場。対局開始の9時からまもなく10時間が経過する)

(牛蒡)

後手は勝負手が必要

20260902_067先手よしの声が高まっています。図は7七の歩で7六の香を取った局面。▲7六歩がぴったり間に合いました。7筋が詰まったままでは、△3八馬▲同銀△5九金以下の詰み筋がありましたが、7七に逃げ道があれば先手玉は詰みません。後手は勝負手が必要です。しかし、残り時間は▲広瀬1時間31分、△伊藤13分と後手に余裕はありません。短時間で何かをひねり出す瞬発力が求められます。

Dsc_7108(2手目△8四歩を指す伊藤王座)

(牛蒡)

手厚い金打ち

20260902_057△2六桂に▲4八金打で図の局面。手厚い受けです。先手の攻め筋は少し薄くなりますが、しっかりと受け止め、▲7六歩から▲7五歩を間に合わせる方針でしょうか。後手がそれを嫌がって△3八桂成を決行してくれば、もらった桂で▲6三桂のギアアップも可能です。この金打ちは山川四段と川村四段の検討でも部分的に出ていました(△2六桂ではなく△1八飛に▲4八金打だった)。

伊藤王座は読みの本線ではなかったのか、図で時間を使っています。残り30分を切りました。どうやら先手が指しやすくなってきたようです。「後手の指し手が難しい」と深浦九段。

Dsc_7091(初手▲2六歩を指す広瀬九段)

(牛蒡)

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