深浦九段の見解(44手目まで)
深浦九段に出だしから44手目の局面までの感想と見解を聞きました。
広瀬九段が準備してきた序盤の形になったと思います。先日の王位戦第4局も下地のひとつになっているはずです。(王位戦第4局を先手番だった)伊藤王座も後手でやりたい形があったはずで、本局に持ってきたところを広瀬九段が逆手にとった、という印象です。
具体的には、序盤の飛車先交換から▲2五飛~▲7五歩が広瀬九段のやりたいことだったのでしょう。伊藤王座に時間を使わせることに成功しました。ただ、そこからが伊藤王座の真骨頂で、どっしりと長考を重ねながら正確に対応されました。
現局面(上図44手目)で▲8五飛成が本命です。先手は盤上の飛車角、それに取った桂で攻め込めそうですが、9八の角は一方通行の駒ですから、先手としても「ここで攻めて優勢に持っていかなければいけない」と、焦りそうな局面です。一方、伊藤王座は「一気に決まらないならヨリが戻るだろう」という大局観で指していると思います。(以上、深浦九段)
広瀬九段は44手目の局面で50分近く使い、次の手を指しています。


