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2025年9月

2025年9月 4日 (木)

昼食休憩中の対局室

Dsc_8570(昼食休憩中の対局室。特設ステージの上に畳が敷いてある)

Dsc_8557(現局面)

Dsc_8560(伊藤叡王の玉将)

Dsc_8564(藤井王座の王将)

Dsc_8566(残り時間に差がついている)

Dsc_8553(外では激しい雨が降っている)

(紋蛇)

1時間超えの長考

2025090428_2図で伊藤叡王は1時間16分の考慮に沈み、▲7九玉と引きました。以下△6二銀▲5六銀△3六歩▲2六飛と進んでいます。

2025090433▲5六銀から▲2六飛は穏やかな戦いを目指す方針です。▲5六銀と引いたのは▲3三角成に△同桂の銀取り、▲2六飛と浮いたのは△3七歩成▲同桂△3六歩を受けています。

(紋蛇)

ティオン・バル・マーケット(4)

Dsc_7612_122(1階を見学後は2階のフードコートへ。藤井王座と伊藤叡王の二手に分かれて、買い物をした)

Dsc_7614_123(小さい店がいくつも並ぶ)

Dsc_7611_120(日本でも見たことがあるような?かわいらしいマスコットが利用方法を教えてくれる)

Dsc_7616_126(日本・北海道産の牛乳を使ったソフトクリームを売りにしているお店。日本はシンガポールで人気の海外旅行先である。地元のスーパーをのぞいてみると、日本製品がいくつも売られていた)

(紋蛇)

ティオン・バル・マーケット(3)

Dsc_7651_149(まずは1階を一緒に回る)

Dsc_7663_148(南国らしいフルーツが並んでいた)

Dsc_7664_152(大量の卵)

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Dsc_7669_156 (魚介コーナー。日本では見たことがない種類も置いてあった)

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(紋蛇)

ティオン・バル・マーケット(2)

Dsc_7640_135(藤井王座が先に到着)

Dsc_7643_140(伊藤叡王)

Dsc_7644_141(スタッフから「好きなものを買ってください」と市場の説明を受ける)

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(紋蛇)

ティオン・バル・マーケット(1)

2日に現地到着後、関係者は観光を楽しみました。まず向かったのは、tiong bahru market(ティオン・バル・マーケット)です。シンガポール市民が日常的に利用する市場のひとつ。1階には生鮮食料や生活用品のお店がずらりと並び、2階にフードコートでは様々な料理、スイーツ、ドリンクを楽しめます。 

Dsc_7622_127(市場の入り口)

Dsc_7620_130(シンガポールはいまがお盆の時期に当たり、巨大な線香が燃えていた)

Dsc_7636_134(ひとりの老人が傘に手書きで模様を描いている)

Dsc_7631_195(老人の足元に佇む、フレンチブルドッグ?)

(紋蛇)

シンガポール共和国

シンガポール共和国は(以下シンガポール)、アジア有数の経済大国かつ金融国家です。東南アジアのほぼ中心、北緯1度17分、東経103度51分に位置します。赤道に近いとあって年間を通して高温多湿のようですが、現在は30度前後。雨季は日本でいう秋冬の時期にやってくることもあり、「東京に比べると数度低いので涼しい」という声も関係者から上がりました。
国土は、シンガポール島および60以上の小規模な島々から成り立っています。対局が行われるセントーサ島は、シンガポール島の南に位置するリゾート地として開発が進んでいます。セントーサ島とシンガポール島は橋でつながっており、徒歩や自動車だけではなくモノレールやロープウェーを使って移動するのも可能です。ユニバーサルスタジオは人気の観光スポットのひとつです。前夜祭では、和田はな女流1級が「高校の修学旅行でシンガポールで、ユニバーサルスタジオは思い出の観光地。今回は空き時間にひとりでアトラクションを楽しんだ」と話していました。
日本からシンガポール共和国のフライトは、約7時間。国土は東京23区よりやや大きいです。多民族国家として知られ、日本の外務省によれば人口のうち中華系は74%、マレー系14%、インド系9%。国語はマレー語で、公用語として英語、中国語、マレー語、タミール語が使われています。食も文化も多種多様であり、高層ビルが立ち並ぶ繁華街、緑豊かな海のリゾートゾート、それぞれの民族や植民地時代の文化が反映された街などのさまざまなエリアがあります。
2025年はシンガポール建国60周年に当たります。1965年8月9日にマレーシア連邦から脱退してシンガポール共和国として独立したため、8月9日はシンガポールの独立記念日「ナショナルデー」です。街中には至るところに国旗や60周年を祝う垂れ幕が飾られていました。来年2026年は、日本とシンガポールの外交関係樹立60周年を迎えます。
将棋の公式戦が行われるのは、1993年の第6期竜王戦第1局▲羽生善治竜王-△佐藤康光七段戦以来、2回目です(竜王戦の対局場は別のホテル)。戦型は先手のひねり飛車。途中で羽生竜王が歩をわざと自陣に打って、相手の様子を見ながら敵陣に伸ばしていく高度戦術が話題になりました。開幕戦の結果は羽生勝ちながら、シリーズは佐藤康七段が4勝2敗で制して初のタイトルを獲得しました(肩書・段位は当時)。
藤井王座はベトナム・ダナン以来、2回目の海外対局。伊藤叡王は初です。伊藤叡王によれば、10数年ぶりの海外旅行のようで、前回は小学生のアマチュア時代に世界オープン将棋選手権に参加するため、東欧のベラルーシにいったそうです。

Dsc_8101_325(来年2026年は、日本とシンガポールの外交関係樹立60周年)

Dsc_8104_326_2(昨日に記者会見が行われた、JCCから見たシンガポールの街並み。緑豊かな街に高層ビル、高層マンションが林立している)

Dsc_8107_327(タクシー車内から写した、セントーサ島入口。料金所で入島料を支払う必要がある)

(紋蛇)

戦型は雁木に

2025090423藤井王座は2手目△3四歩から雁木に組み、先手は急戦に出ました。現代将棋では大きなテーマのひとつですが、先手の左美濃と早繰り銀の組み合わせ、後手が居玉で7一銀型のまま△7四歩と突いたのが珍しいようです。
▲3五歩に△7五歩▲同歩△4五歩▲同銀△3五歩と進み、伊藤叡王が長考に沈んでいます。

2025090428先手が踏み込むなら▲2四歩△同歩▲3三角成△同桂▲5四銀△同銀▲2四飛の十字飛車。それは銀取りと飛車成りが受かりませんが、先手が銀損しての攻めなので、常套手段でもわずかな形の違いによって成立するかは何ともいえません。
▲2四歩のほかに▲7四歩も有力で、次に▲7三歩成△同桂▲7四歩△6五桂▲9五角の攻めがあります。後手は△6二銀と備えてどうか。
もっと先手がじっくり指すなら、▲5六銀と戻るのも考えられます。手が広い局面で、悩ましいようです。

(紋蛇)

対局開始

Dsc_8434_328(9時、対局開始)
Dsc_8437_331(先手の伊藤匠叡王。初手は▲2六歩)

Dsc_8448_332(後手の藤井聡太王座。△3四歩と応じた)

Dsc_8454_338(2手目△3四歩は、藤井王座が今年3月から指し始めた出だし。雁木を含みにしており、現在4戦全勝)

Dsc_8459_335(伊藤叡王はややあってから▲7六歩と角道を開けた)

(紋蛇)

朝の様子(2)

Dsc_8409_367(駒を並べ終えて、駒箱を盤の下に置く)

Dsc_8411_368(記録係の齊藤優四段が白布を広げる。振り駒を担当するのは、クレメント オン・アジア文明博物館館長)

Dsc_8413_372(藤井王座の歩を取って、クレメント オン・アジア文明博物館館長に渡す)

Dsc_8415_373

Dsc_8424_376(結果はと金が4枚、伊藤叡王の先手が決まった)

Dsc_8430_377(対局開始前)

(紋蛇)

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