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対局場となる名古屋マリオットアソシアホテルは、2000年に開業。今年で25周年を迎えました。王座戦で用いられるのは4期連続。藤井王座は3期連続、伊藤叡王は初めての対局となります。今回のブログでは同ホテルの外観や館内の様子を紹介いたします(ホテルスタッフの方に御同行いただきました)。
(創業25周年を迎えたマリオットアソシアホテル。JR名古屋駅と直結している)
(2階から見上げたビル。ホテルタワーの最上階は52階。オフィスタワーは53階の高層ビル。ただし高さはホテルタワーのほうが高い。なお、ビルは14階からがマリオットアソシアホテル)
(15階はロビーとなっており、飾りの右上には「MAMMA MIA!」の文字が。同ホテルでは劇団四季ミュージカル「マンマ・ミーア!」のコラボレーションイベントが行われている)
(潤)
図は10時16分の局面。伊藤叡王が▲1五歩と仕掛けたところです。前例の2局では▲2四歩△1三桂と進んでいたところで、2分での着手に研究がうかがえます。行方九段は「受け方が分からないです」と述べ、図以下△1五同歩▲3四銀△同金▲1二歩△8八角成▲同銀△2四歩▲1一歩成△3三桂▲2一と△4二銀▲2二と△2五桂▲3二と△5一銀に▲4一との順をスラスラと示しました。△4一同玉は▲2三角が王手金取りで「そう進めばハマっていますね。現局面からもし藤井王座が30分以内に指せば、研究が行き届いているのだと思います」と解説しました。その後、藤井王座は17分で△1五同歩を着手。さらに▲3四銀△同金▲1二歩までスラスラ進むと、行方九段は「あー、やっぱり両者とも研究順なんですね。このあと藤井王座が▲4一とまでの進行のどこで変化するかです」との感想を述べました。
(潤)
図から行方九段は「今度こそ▲3三角成じゃないですか」と予想。ただ、実戦は▲3六銀で「思っている展開と全然違う方向に進みます。次に△2四歩が嫌というのもあって▲3三角成というのもあったんですけど、▲3六銀なんですね。そうか、こっちは我慢がきかなくなっているからなー」とコメント。和服からスーツに着替えた久保九段は「全然分からないです」と、振り飛車党あるあるのコメントを放ったあと、「▲3六銀から▲2五銀はかなり気になりますけど、どこかで△1三桂で対抗できるんですかね」と、振り飛車党らしい左桂の活用に触れました。
(久保九段は行方九段の「歳を取って我慢がきかなくなってきている」に、笑みを浮かべた)
(潤)