カテゴリ

« 2025年7月 | メイン | 2025年10月 »

2025年9月

2025年9月30日 (火)

室田伊緒女流三段が到着

2025093054図は11時すぎの局面。控室に現地大盤解説会の聞き手を務める室田伊緒女流三段が来訪。関係者に挨拶を終えると、継ぎ盤の後手側に腰掛けました。先手側を持つ久保九段は「▲1五香△1二歩のあと、どう指すのかが分からないです」との感想を述べています。

Img_3895(振り飛車党の両者による相掛かり検討)

Img_3885(室田伊緒女流三段は地元、愛知県出身。藤井王座の姉弟子である)

Img_3889

(潤)

名古屋マリオットアソシアホテル(1)

対局場となる名古屋マリオットアソシアホテルは、2000年に開業。今年で25周年を迎えました。王座戦で用いられるのは4期連続。藤井王座は3期連続、伊藤叡王は初めての対局となります。今回のブログでは同ホテルの外観や館内の様子を紹介いたします(ホテルスタッフの方に御同行いただきました)。

Img_3554 (創業25周年を迎えたマリオットアソシアホテル。JR名古屋駅と直結している)

Img_3556

Img_3683_2(2階は車を利用される方用の入出口で、大きな駐車場もある)

Img_3684(2階から見上げたビル。ホテルタワーの最上階は52階。オフィスタワーは53階の高層ビル。ただし高さはホテルタワーのほうが高い。なお、ビルは14階からがマリオットアソシアホテル)

Img_3566(15階はロビーとなっており、飾りの右上には「MAMMA MIA!」の文字が。同ホテルでは劇団四季ミュージカル「マンマ・ミーア!」のコラボレーションイベントが行われている)

Img_3680(ライオンの顔を象った大きな噴水)

(潤)

 

伊藤叡王が仕掛ける

2025093041図は10時16分の局面。伊藤叡王が▲1五歩と仕掛けたところです。前例の2局では▲2四歩△1三桂と進んでいたところで、2分での着手に研究がうかがえます。行方九段は「受け方が分からないです」と述べ、図以下△1五同歩▲3四銀△同金▲1二歩△8八角成▲同銀△2四歩▲1一歩成△3三桂▲2一と△4二銀▲2二と△2五桂▲3二と△5一銀に▲4一との順をスラスラと示しました。△4一同玉は▲2三角が王手金取りで「そう進めばハマっていますね。現局面からもし藤井王座が30分以内に指せば、研究が行き届いているのだと思います」と解説しました。その後、藤井王座は17分で△1五同歩を着手。さらに▲3四銀△同金▲1二歩までスラスラ進むと、行方九段は「あー、やっぱり両者とも研究順なんですね。このあと藤井王座が▲4一とまでの進行のどこで変化するかです」との感想を述べました。

Img_3793(研究順であろうとされる攻めを敢行した伊藤叡王)

(潤)

王座戦は日本経済新聞で

Img_3751(本日の日本経済新聞朝刊。将棋欄では今期挑戦者決定トーナメント準決勝、▲伊藤匠叡王ー△広瀬章人九段戦の第6譜が上地隆蔵さんによって執筆されている)

(潤)

我慢がきかない

2025093036図から行方九段は「今度こそ▲3三角成じゃないですか」と予想。ただ、実戦は▲3六銀で「思っている展開と全然違う方向に進みます。次に△2四歩が嫌というのもあって▲3三角成というのもあったんですけど、▲3六銀なんですね。そうか、こっちは我慢がきかなくなっているからなー」とコメント。和服からスーツに着替えた久保九段は「全然分からないです」と、振り飛車党あるあるのコメントを放ったあと、「▲3六銀から▲2五銀はかなり気になりますけど、どこかで△1三桂で対抗できるんですかね」と、振り飛車党らしい左桂の活用に触れました。

Img_3879(行方九段は▲3三角成にこだわりをみせていた)

Img_3874(久保九段は行方九段の「歳を取って我慢がきかなくなってきている」に、笑みを浮かべた)

(潤)

やったら大変なことに

2025093034

図は藤井王座が△3三金と立って▲3四銀を防いだ局面。落ち着いたかに見える局面ですが、「ここで▲3三同角成の踏み込みも考えられます」と、行方九段。以下△同角▲8八銀に△6五桂と進めば大乱戦となります。行方九段は「午前はスローな展開になるのかと思っていたのですが、やったら大変なことになりますよ。いきなり終盤戦もありますし、次の手に注目です」と、興奮冷めやらぬ様子で話しました。ただ、伊藤叡王の図からの指し手は▲6八玉で、「やっぱりちょっと無理気味なんですかね」と、見送ったことについて行方九段は言及しました。Img_3819(藤井王座は強襲歓迎の姿勢で金を立った)

(潤)

戦型は相掛かり

2025093022_2戦型は相掛かりになりました。第1局は後手雁木、第2局は角換わりで、ここまですべて違う戦型のシリーズとなっています。ただし図の△6四歩の局面は前例がなくなっており、代えて△3四歩や△6二金が指されていました。

Img_3826(伊藤叡王は相掛かりを選んだ)

(潤)

対局開始

Img_3863(9時、久保九段の合図で対局が開始された)

Img_3865(初手▲2六歩を指す伊藤叡王)

Img_3868(藤井王座は茶を口にしたたあと、ハンカチで手を拭う)

Img_3869(第1局では2手目に△3四歩を選んだ藤井王座は、本局では△8四歩を着手した)

Img_3872(3手目▲2五歩が指され、報道陣や関係者が退室した)

(潤)

対局開始前(2)

Img_3779(8時45分、伊藤叡王が対局室に入室)

Img_3782

Img_3796(藤井王座の入室は8時49分)

Img_3799

Img_3810(すぐに駒が並べられ始めた)

Img_3827

Img_3851(行方九段は本日も窓側で見守っている)

(潤)

対局開始前(1)

Img_3791(先手の伊藤匠叡王)

Img_3809(後手の藤井聡太王座)

Img_3834(駒が並べ終えられた)

(潤)

=== Copyright (C) 2009 >>> The Sankei Shimbun & Japan Shogi Association === All Rights Reserved. ===