五番勝負日程
藤井聡太王座と伊藤匠叡王による五番勝負は、以下の日程で開催されます。
第1局 9月4日(木) シンガポール「アマラ・サンクチュアリ・セントーサ」
第2局 9月18日(木) 兵庫県神戸市「ホテルオークラ神戸」
第3局 9月30日(火) 愛知県名古屋市「名古屋マリオットアソシアホテル」
第4局 10月7日(火) 神奈川県秦野市「元湯 陣屋」
第5局 10月28日(火) 山梨県甲府市「常磐ホテル」
第1局はシンガポール・セントーサ島の上記ホテルで行われます。
海外対局の開催は2023年、ベトナムのダナンで行われた第94期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第1局以来2年ぶり。王座戦の海外対局は第50期第3局(2002年、中国・上海)以来23年ぶり。シンガポールでの公式戦は第6期竜王戦七番勝負(1993年、第1局)以来32年ぶり。
以上で本日の中継を終わります。ご観戦いただきまして、ありがとうございました。
(牛蒡)

















控室では、▲4四桂にまず△同歩▲7二馬△6五桂▲5四馬△同歩▲6二飛成△3三玉(変化1図)が調べられました。後手玉が詰むかどうか。
これも△8五銀打▲同飛△同銀▲7五玉△7四飛で後手が勝ちそうです。
伊藤叡王は▲5一銀に△3二玉(図)と逃げました。代えて△3三玉は▲4二銀打を嫌ったものと推測できます。
これまで後手は△7五香(94手目)や△8五桂(98手目)で先手玉をしばりつけてきました。しかし、△7三桂(102手目)は包囲網がわずかに緩んだ感もあります。この機を羽生九段は逃しませんでした。
羽生九段は37分の考慮で▲7八歩を指しました。手駒の歩で△7七馬を受けた手です。ただ、飛車の横利きを止めてもいるため、後手には△9八馬があります。それを承知で指したのだから、羽生九段の受けの勝負手といえるでしょう。