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「ホテルメトロポリタン仙台」は、 JR仙台駅西口徒歩1分に位置する21階建てのホテルです。山と海の幸に恵まれた宮城県の食材を生かした地産地消の料理が提供され、光と空間のデザイナーが設計したチャペルやモダンな神殿も兼ね備えています。
王座戦が行われるのは、2012年の第60期の五番勝負第1局▲羽生善治二冠-△渡辺明王座戦以来となります。第60期は羽生二冠が3勝1敗で王座に復位し、前期で途切れた19連覇のリターンマッチを決めました。ちなみに当時の立会人も島朗九段です。
【中継ブログ:第60期王座戦いよいよ29日開幕】
https://kifulog.shogi.or.jp/ouza/2012/08/6029-0cf4.html
将棋のタイトル戦は、2015年の第5期リコー杯女流王座戦五番勝負第1局▲伊藤沙恵女流二段-△加藤桃子女流王座戦以来となります。
【仙台のホテルならホテルメトロポリタン仙台】
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(紋蛇)
図は▲7四歩に△8三飛とかわしたところ。ここで驚愕の手が指されました。▲7三金です。
歩が成りたい場所に虎の子の金を打ったのです。一見は筋が悪いので、とても考えにくい手でした。▲7三金に代えて▲7五桂もあっただけに、わざわざ凝った手を放ったのは練りに練った印象を受けます。どこまで研究で掘り下げたのか、何とも不気味です。
実戦は▲7三金以下△8一飛▲7二金△3一飛と進み、永瀬王座が手を止めています。
先手は上部の手厚さ、そして後手の玉飛接近と壁銀の悪形が主張です。▲7三歩成だけでなく▲4四歩とプレッシャーをかける手も考えられます。
(紋蛇)
日本経済新聞に掲載される観戦記は、大川慎太郎さんが担当します。解説は高崎七段です。
本日の朝刊には、挑戦者決定トーナメント1回戦▲石井健太郎六段-△渡辺明名人(第2譜・上地隆蔵さんが執筆)が掲載されています。
下記リンクでは、行方尚史九段と高見泰地七段による五番勝負展望をご覧になれます。
【日本経済新聞電子版・五番勝負展望記事 永瀬王座vs.木村九段 将棋王座戦五番勝負1日開幕】
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD262N20W1A720C2000000/
(紋蛇)
戦型は角換わりになり、永瀬王座が▲4五桂と仕掛けました。対局開始から36分での開戦です。以下 △2二銀▲3五歩△4四歩▲3四歩△4五歩▲同歩△6五歩▲同歩△7五歩で分岐点を迎えました。
前例は2018年の王位戦☗豊島将之八段-☖澤田真吾六段戦で(肩書・段位はいずれも当時)、▲4四歩と指していました。しかし、永瀬王座は▲6四歩と手を変え、「これはやりたかったのか」と島九段がつぶやきました。▲6四歩は▲6三歩成△同金▲7二角の筋を見せて後手の攻めを牽制した意味です。先手は桂損ながら、持ち歩の多さや後手の壁銀でバランスはとれています。
木村九段は▲6四歩に手を止めて、19分の考慮で△7六歩と取り込みました。以下▲同銀△8六歩▲同歩△同飛▲8七金△8一飛▲8二歩△同飛▲7一角と進みました。
もう終盤戦です。手が止まりません。▲7一角に△7二飛▲6二角成△同飛▲7四歩△6四飛▲6六歩で、10時20分ごろの局面です。
▲6六歩は△同飛なら▲6七歩と先手で受けて、▲7三歩成と桂を取ることができます。△7四飛なら▲7五金で飛車を捕獲すればよいです。
先手は2枚換えと陣形差でペースを握ろうとしています。木村九段はどうやってバランスを保つのでしょうか。
(紋蛇)