10時30分ごろの控室
(深浦康市九段が控室を訪れている木村草太さんに解説している。それをABEMAのマルチアングル放送を担当している屋敷伸之九段と和田はな女流1級が見つめる)
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(深浦康市九段が控室を訪れている木村草太さんに解説している。それをABEMAのマルチアングル放送を担当している屋敷伸之九段と和田はな女流1級が見つめる)
永瀬王座の先手番で対局が始まっています。戦型は相掛かりにになりました。
1図は両者とも経験のある形ですが、▲2四歩△同歩▲同飛△3四歩▲7六歩△7三桂▲7七角(2図)と未知の局面に進んでいます。▲4七銀と△9四歩の2手の交換があれば、今年1月の第70期王将戦七番勝負第2局の▲永瀬王座-△渡辺明王将戦になります。形の違いがどう影響するのでしょうか。
(琵琶)
Paravi
出演:黒沢怜生六段、貞升南女流二段
17:00~終局
https://www.paravi.jp/watch/77892
ABEMA
出演:中村修九段、佐藤慎一五段、高野智史五段、甲斐智美女流五段、香川愛生女流四段
8:30~終局
https://abema.tv/now-on-air/shogi
ABEMAマルチアングル放送
出演:屋敷伸之九段、青嶋未来六段、和田はな女流1級
(琵琶)
永瀬拓矢王座に木村一基九段が挑戦する第69期王座戦五番勝負(日本経済新聞社主催、東海東京証券特別協賛)。第3局は9月22日(水)に神奈川県秦野市「元湯 陣屋」で行われます。
持ち時間はチェスクロック使用の各5時間。対局開始は9時。昼食休憩は12時10分~13時、 夕食休憩は17時30分~18時。第3局の先手は永瀬王座です。
立会人は塚田泰明九段、新聞解説は深浦康市九段、記録係は広森航汰三段(中座真七段門下)。日本経済新聞観戦記は上地隆蔵さんが担当します。
本局の中継は、棋譜・コメント入力を銀杏、ブログを琵琶が担当いたします。よろしくお願いいたします。
【日本経済新聞電子版(囲碁・将棋)】
https://www.nikkei.com/culture/go-shogi/
【東海東京証券株式会社】
http://www.tokaitokyo.co.jp/
(琵琶)
(終局直後)
(インタビューに答える永瀬拓矢王座)
永瀬拓矢王座インタビュー
--本局全体の感想をお聞かせください。
「△7四香▲8六角△7六香(46~48手目)と指しましたが、(△7六香に代えて)△7五歩もどうだったかなと思っていました。手拍子で指してしまって、(△7六香と△7五歩を)比較をしなくてはいけなかったと思います」
--終盤は攻められる展開が続いましたが、形勢はどのように見ていましたか。
「難しいと思っていました。△7三歩(78手目)のところは△8四歩のほうがよかったかもしれません。(△8四歩▲同角△7三歩と進めて)1歩渡すことでどう変わるかもわからなかったですが、本譜は9五角が生きてしまっています。1歩の価値が高いのかなと思ってしまって△7三歩と打ってしまいました。△6八と(92手目)の局面は負けでもおかしくないと思っていました」
勝ちになったと思ったのは
「△1九飛(98手目)に▲2八玉△1八銀の形が大丈夫であれば、勝ちになっていると思いました」
(局面を振り返る木村一基九段)
木村一基九段インタビュー
--本局全体の感想をお聞かせください。
「難しくてよくわからなかったですね」
--中盤の終わりから激しく攻めていかれましたが、形勢判断はどう見ていましたか。
「いいのか悪いのかわかりませんでした。夕休(63手目▲7八金)は玉を逃げられたときに追う順がわからかったのでちょっとおかしくしているのかと思いましたが、あまり修正のしようがないところです。▲1四歩や▲7四歩と打つ筋の組み合わせがわからなくて間違えたような気がします」
(翔)