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2021年9月

2021年9月22日 (水)

Paraviで黒沢怜生六段が解説

Paravi(パラビ)では17時から大盤解説会が行われています。解説は黒沢怜生六段、聞き手は貞升南女流二段が担当します。会場から黒沢六段のコメントが届きました。

Img_0948_3 (解説の黒沢怜生六段と聞き手の貞升南女流二段)

黒沢六段は「7四の竜は、受けの永瀬王座らしく、木村九段が攻めさせているのに対し、永瀬王座はじっくりと構えて、お互いの『らしさ』がよく出ています。両者とも玉が広く、この後も長いねじり合いが続くのではないでしょうか」と話しています。

https://www.paravi.jp/watch/77892

(琵琶)

先手ペースに

20210922h1図から△2四歩▲8三成桂△2五歩▲8四成桂△7七歩成▲8二飛△7二歩▲7七金△8九飛▲7八金(2図)と進みました。
△2四歩に先手は▲8三桂成として飛車交換に持ち込みました。▲4七銀と上がっていないことで先手陣が引き締まっているように見えますが、木村九段は△7七歩成に期待したようです。金銀の連絡を断って△8九飛と銀取りに飛車を打ち込みました。

20210922i2図から△7一金▲8三飛成△8二歩▲7四竜△9九飛成▲4八玉△5四香▲4七角△6二金(3図)が実戦の進行です。
ABEMAマルチアングル放送担当の屋敷九段と青嶋六段は2図から△9九飛成▲4八玉△7六香▲7三歩△7一金▲8三飛成△7八香成▲7二歩成△9二角▲7一と△8三角▲同角成△7九竜▲2二歩を控室の継ぎ盤に並べていました。
木村九段は△9九飛成を選ばず、2図から△7一金▲8三飛成△8二歩▲7四竜と竜を追い払ってから香を取りました。ですが、永瀬王座の竜は攻防によく利いていて、検討陣は先手ペースと見ているようです。

20210922j(琵琶)

元湯 陣屋

「元湯 陣屋」は神奈川県秦野市の鶴巻温泉にある老舗旅館。和田義盛の別邸跡として知られています。約1万坪の庭園にはトトロに登場する巨大な楠の木があり、自然の豊かさを肌で感じることができます。温泉の湯は丹沢山地の地下水源から湧き出ています。世界有数のカルシウム含有量を誇り、リウマチや神経痛などに効果があります。陣屋の庭には神奈川県飲泉許可第1号の温泉が湧き出ており、自由に飲むことができます。

Dsc_9302(庭園の入口。将棋ファンにはなじみある陣屋ロゴの看板と提灯が出迎えてくれる)

Dsc_9303(広大な庭園を散策する)

Dsc_9312001(トトロのモデルになった楠の木)

Dsc_9321_2 (存在感を放つ陣屋のシンボル的な楠の木)

Dsc_9325(神奈川県飲泉許可第1号の温泉)

Dsc_9330(カルシウム飲泉が湧き出る)

Dsc_9331(飲泉の説明が書かれたボード)

Dsc_9305(池の噴水が涼しさを演出する)

Dsc_9333(庭園にマッチした優美な木製の橋)

Dsc_9336

(旅館の玄関)

Dsc_9339(陣屋には多くの棋士や女流棋士が訪れている)

(琵琶)

15時過ぎの控室

Dsc_9237(ABEMAマルチアングル放送で現地を訪れている屋敷伸之九段と青嶋未来六段の検討風景)

Dsc_9245(屋敷九段の後ろで新聞解説の深浦九段が検討を見守る)

Dsc_9248(青嶋六段は居飛車も振り飛車も指しこなすオールラウンドプレーヤー)

(琵琶)

15時のおやつ

15時のおやつは永瀬王座が抹茶、ホットコーヒー、アイスコーヒー、グレープフルーツジュース。木村九段がチョコレートケーキ、グレープフルーツジュースを注文しました。

Dsc_9229(永瀬王座は4種類の飲み物を注文した)

Dsc_9219(木村九段が注文したおやつ)

Dsc_9224(木村九段が注文したチョコレートケーキ)

(琵琶)

 

桜土手古墳群

桜土手古墳群は35基の古墳が分布しています。7世紀後半に作られたと見られる円墳で、1972年12月に秦野市指定史跡に認定された神奈川県内最大規模の古墳群です。23基の古墳の発掘調査が行われ、残り12基の半分にあたる6基が桜土手古墳公園内に、6基が隣接する工場に秦野市の史跡として保存されています。古墳公園内には古墳群の中でも最大規模とされる1号墳が復元されています。展示室では桜土手古墳群にまつわる資料を見ることができます。桜土手古墳公園は小田急線渋沢駅から徒歩20分の距離にあり、陣屋のある鶴巻温泉駅から小田急線で約10分です。

Dsc_9073(桜土手古墳公園の入口)

Dsc_9022(古墳の見取り図)

Dsc_9026(丘のようになっている30号墳)

Dsc_9027(30号墳の説明)

Dsc_9044(古墳群の中でも最大規模とされる1号墳が復元されている)

Dsc_9047(復元された1号墳には入ることができる)

Dsc_9052(中に入ってみた)

Dsc_9054(中に入って外を見るとこんな感じ)

Dsc_9057(29号墳から復元された奥の1号墳を眺めてみる)

Dsc_9066(桜土手古墳公園内にあるはだの歴史博物館)

Dsc_9067(タイミングが悪く休館日だった。残念…)

(琵琶)

中盤の難所を迎える

20210922d

1図は1月に行われた第70期王将戦七番勝負第2局▲永瀬-△渡辺明王将戦と似た進行になっています(▲4七銀△9四歩の交換が入っている)。以下△7五歩▲7四歩△2三銀▲2五飛(2図)と進みました。

20210922e塚田九段は▲永瀬-△渡辺明王将戦を踏まえて「渡辺名人は▲5六角に△2三銀▲2八飛としてから△7五歩と歩を取っていました。本譜は木村さんがあとから△2三銀としたので、永瀬さんは▲2五飛としたのですね。△2四歩なら▲7五飛と味よく歩を取れますから。つまり、△7五歩から△2三銀は手順前後ではないですか、というのが永瀬さんの▲2五飛です。私は少しだけ先手が得をしたように感じます」と解説していました。

2図から△7六歩▲7三歩成△同銀▲8五桂△6四銀▲9三桂成(3図)が実戦の進行です。

20210922f先手は桂を取ってから▲8五桂と逃げました。2五飛が追われる格好ですので桂が負担になるのではとの見方もできましたが、△6四銀に▲9三桂成が視野の明るい一着になったかもしれません。▲8三角成を見ながら、△9三同香は▲9二角成と馬を作ることができます。局面は中盤の難所を迎えているといえるでしょう。

(琵琶)

午後の対局室

Dsc_9152(先に戻ってきたのは永瀬王座)

Dsc_9154(前のめり気味になって盤上を見つめる)

Dsc_9169(対局室に向かう木村九段)

Dsc_9180(座りやすいように袴を正してから下座に着く)

Dsc_9197(緊迫した空気に包まれる対局室)

Dsc_9213(対局開始を待つ永瀬王座)

Dsc_9192(盤上に視線を落とす木村九段)

Dsc_9217(13時、対局が再開した)

(琵琶)

昼食休憩中の対局室

Dsc_9080(昼食休憩時の盤面。手前が先手の永瀬王座)

Dsc_9087(永瀬王座の王将。駒は静山師作の菱湖書)

Dsc_9088(上座からの視線)

Dsc_9114(木村九段の玉将)

Dsc_9115(下座からの視線)

Dsc_9121(記録用タブレットと棋譜用紙)

Dsc_9126(クリスタルの囲碁盤が飾られている)

Dsc_9128(大山康晴十五世名人の書)

Dsc_9078(静寂な対局室「松風」)

(琵琶)

昼食休憩に入る

20210922c12時10分、この局面で永瀬王座が19分使って昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲永瀬1時間42分、△木村1時間26分。昼食は両者とも陣屋カレー(ビーフ)です。永瀬王座のみ抹茶とアイスコーヒーを追加しました。さらに休み明けの対局室に永瀬王座は抹茶とアイスコーヒー、木村九段はアイスコーヒーのみを注文しました。

Dsc_9135(昼食は両者とも陣屋カレー)

Dsc_9137(ビーフカレー)

Dsc_9141(永瀬王座が注文した抹茶とアイスコーヒー)

(琵琶)

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