Paraviで黒沢怜生六段が解説
Paravi(パラビ)では17時から大盤解説会が行われています。解説は黒沢怜生六段、聞き手は貞升南女流二段が担当します。会場から黒沢六段のコメントが届きました。
黒沢六段は「7四の竜は、受けの永瀬王座らしく、木村九段が攻めさせているのに対し、永瀬王座はじっくりと構えて、お互いの『らしさ』がよく出ています。両者とも玉が広く、この後も長いねじり合いが続くのではないでしょうか」と話しています。
https://www.paravi.jp/watch/77892
(琵琶)


1図から△2四歩▲8三成桂△2五歩▲8四成桂△7七歩成▲8二飛△7二歩▲7七金△8九飛▲7八金(2図)と進みました。
2図から△7一金▲8三飛成△8二歩▲7四竜△9九飛成▲4八玉△5四香▲4七角△6二金(3図)が実戦の進行です。
(琵琶)




























塚田九段は▲永瀬-△渡辺明王将戦を踏まえて「渡辺名人は▲5六角に△2三銀▲2八飛としてから△7五歩と歩を取っていました。本譜は木村さんがあとから△2三銀としたので、永瀬さんは▲2五飛としたのですね。△2四歩なら▲7五飛と味よく歩を取れますから。つまり、△7五歩から△2三銀は手順前後ではないですか、というのが永瀬さんの▲2五飛です。私は少しだけ先手が得をしたように感じます」と解説していました。
先手は桂を取ってから▲8五桂と逃げました。2五飛が追われる格好ですので桂が負担になるのではとの見方もできましたが、△6四銀に▲9三桂成が視野の明るい一着になったかもしれません。▲8三角成を見ながら、△9三同香は▲9二角成と馬を作ることができます。局面は中盤の難所を迎えているといえるでしょう。
















12時10分、この局面で永瀬王座が19分使って昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲永瀬1時間42分、△木村1時間26分。昼食は両者とも陣屋カレー(ビーフ)です。永瀬王座のみ抹茶とアイスコーヒーを追加しました。さらに休み明けの対局室に永瀬王座は抹茶とアイスコーヒー、木村九段はアイスコーヒーのみを注文しました。

