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2015年9月

2015年9月24日 (木)

ご観戦ありがとうございました

第3局は佐藤八段が勝ち、2勝1敗で王座獲得に王手をかけました。
第4局は10月6日(火)に宮城県仙台市「仙台ロイヤルパークホテル」で行われます。
本日はご観戦いただきましてありがとうございました。

【第4局イベント情報】
http://www.shogi.or.jp/topics/event/2015/08/63_7.html#63-04

C903 (感想戦後の佐藤天彦八段)

(牛蒡)

感想戦

C821

C831

C808_3

C874

C869

C846

C888
(牛蒡)

終局直後

終局直後にインタビューがあり、本局について一言ずつ感想が述べられました。

佐藤八段「中盤戦は主張が食い違う形、リスクのある形になり、相当にきわどかったと思います」

羽生王座「△1七歩(42手目)と垂らされて長考になり、思わしくないと感じました。▲2一角(43手目)は非常手段ですが、ほかの手も分かりませんでした。細かいところで問題があったのかもしれません」

C714 (終局直後)

C778 (感想戦の前に大盤解説会場へ。急所の局面を検討した)

C763 (▲2一角はすでに勝負手気味、と羽生王座)

C759 (佐藤八段は初タイトルまであと1勝)

C773 (羽生王座はカド番に立たされた)

(牛蒡)

佐藤八段が第3局を制して2勝1敗に

20150924a

五番勝負第3局は△5九銀(投了図)まで佐藤八段が勝ちました。▲7九玉は△6八金以下、▲6九玉は△8九竜以下の詰みです。終局時刻は21時7分、消費時間は▲羽生4時間23分、△佐藤4時間55分。佐藤八段が第3局を制してシリーズ成績を2勝1敗とし、王座奪取に王手をかけました。
(文)

佐藤八段の寄せ

078佐藤八段は成桂を使わず、金を打って寄せにいきました。決まっているのかどうか。


(牛蒡)

決め手が見つからない

C712_2▲7八金の局面を前にした佐藤紳六段。しかし意外にも決め手が見つからない)

C713 (この変化は羽生王座が仕掛けたワナだったか。寄せの再検討が始まった)

(牛蒡)

いい手があるはず

075図で佐藤八段が考慮中。△5九角▲7九玉△5八成桂▲8八玉に(1)△6八金▲8九金△7八金▲同金△6八金▲8九金は千日手。したがって(2)△5八成桂▲8八玉△6八成桂▲同金△同角成▲7八金(参考図)が予想されています。


075s ここで後手にうまい寄せがあれば勝ち。佐藤紳六段は「いい手があるはずです」と話しています。


(牛蒡)

後手優勢

07468手目△2五歩の評判がよく、控室の見解は「後手優勢」で固まりました。現在は図まで進んでいます。3三銀の質駒が大きく、後手の1手勝ちが濃厚と言われています。


C706 (互いに敵陣に成駒をつくった。局面は終盤戦に入っている)

(牛蒡)

先手駒損

062s19時40分、左図の局面まで進みました。佐藤紳六段は以下、▲3五同歩△2一金▲3四歩△5一角▲2六飛(参考図)を示しています。先手は駒損でも形のよさを主張してどうか。控室の評判は「先手自信なし」ですが、後手も駒が前に出ていないため、勝ち切るまでは大変と思われます。

(牛蒡)

千日手は許さず

055佐藤八段は図で△8二飛と引きました。先崎九段は「△5四飛だと千日手で粘られるわずらわしさがあった」と解説しています。

千日手とは、図で△5四飛▲4五銀△5五飛▲5六銀△5四飛▲4五銀△5五飛▲5六銀の順。▲5六銀に△7五飛▲同歩△9九角成の打開は▲8四桂がやっかいです。本譜の△8二飛は勝ちにいった手といっていいでしょう。


C699 (現地解説会場。先崎九段は後手持ちの見解)

(牛蒡)

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