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初手から▲7六歩△3四歩▲7八金△3二金▲2六歩△8五歩▲7七角と進み、戦型は角換わりになった。3手目▲7八金は角換わりを目指す立ち上がりとしては珍しいが、佐藤天七段によると「後手の棒銀を警戒する含みがある」とのこと。△3二金を省略して仕掛けてくる順があるという。本譜はじっくりとした駒組みになった。最近の角換わりは先手が高勝率をあげており、「4月から9月12日(9月第2週金曜日)までの公式戦を調べてみると、先手側が34勝12敗(2千日手、1持将棋)と7割以上の勝率」(19手目棋譜コメントより)と、かなりの差が出ている。後手は課題を突きつけられている現状にある、と言っていいだろう。羽生王座の作戦に注目だ。
(文)
対局開始前に新聞解説の佐藤天彦七段に戦型予想をうかがいました。
佐藤七段「羽生王座の2手目が△8四歩か△3四歩で分かれ ますね。△3四歩なら横歩取りが濃厚です。2手目△8四歩のときに豊島七段が何を選択するか。以前は角換わりが多かったのですが、最近は矢倉が目立ちま す。その傾向が続けば矢倉ですが、角換わりを採用しそうでなのでこちらを本命にします。
棋界全体で2手目△8四歩が増えてきました。角換わりの対策が進み、いくつかの形で対応できるようになってきました。矢倉も決定的な指し方はないので後手もやりやすい。先手のイメージがあまりよくなく、最近の将棋を見てもあまりそそられない感じがしています」
(銀杏)
第2局では、東京と大阪で大盤解説会が行われます。
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■日経本社
・日時:9月18日(木)18時開始
・会場:大手町「日経本社2階 SPACE NIO」
東京都千代田区大手町1-3-7
・解説者:渡辺明二冠 聞き手:加藤桃子女王
・入場料:無料
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■関西将棋会館
・日時:9月18日(木)開場17時30分、18時開始~終局まで
・解説:福崎文吾九段 聞き手:村田智穂女流二段
・料金
一般 1,500円(道場入場者1,000円)
支部 1,200円(道場入場者700円)
65歳以上・大学生 1,200円(道場入場者700円)
高校生以下・女性・身障者 1,200円(道場入場者700円)
※大盤解説会には『将棋世界』割引・夜間割引等、割引サービスの使用不可。 ご了承ください。
リンク:http://www.shogi.or.jp/kansai/club/kaisetsukai.htm