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2014年9月

2014年9月18日 (木)

箱根登山鉄道

強羅へは箱根湯本から箱根登山鉄道や箱根登山バスが出ている。鉄道は大正8年に箱根湯本~強羅間が開通した。スイッチバックを多用して、急峻な斜面を登っていく。

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箱根

箱根は東西交通の要衝だが、道の険しさは「天下の険」と謳われるほど。江戸時代には関所も置かれ、旅人にとって大きな難所だった。将棋界では「名人位の箱根越え」という言葉が有名だ。家元制度が発足して以来、東の棋士が保持し続けた名人位の座は、第11期名人戦で大山康晴九段が木村義雄名人を破ったことで西にもたらされた。
江戸時代後期に温泉場での宿泊が「一夜湯治」として定着すると、箱根は多くの旅人で賑わうようになった。今回の対局地である強羅も、強羅温泉として親しまれている。強羅温泉は明治27年に早雲地獄からの引き湯で開発が始まり、昭和24年に初めて温泉採取に成功、現在の原泉数は46箇所にのぼる。

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戦型は角換わり

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初手から▲7六歩△3四歩▲7八金△3二金▲2六歩△8五歩▲7七角と進み、戦型は角換わりになった。3手目▲7八金は角換わりを目指す立ち上がりとしては珍しいが、佐藤天七段によると「後手の棒銀を警戒する含みがある」とのこと。△3二金を省略して仕掛けてくる順があるという。本譜はじっくりとした駒組みになった。最近の角換わりは先手が高勝率をあげており、「4月から9月12日(9月第2週金曜日)までの公式戦を調べてみると、先手側が34勝12敗(2千日手、1持将棋)と7割以上の勝率」(19手目棋譜コメントより)と、かなりの差が出ている。後手は課題を突きつけられている現状にある、と言っていいだろう。羽生王座の作戦に注目だ。

Img_7378(棋譜並べをする大内九段)

Img_7379(新聞解説中の佐藤天七段)

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対局開始

定刻の9時、立会人の大内九段が「定刻になりましたので、始めてください」と告げて対局が始まった。

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朝の対局室

両対局者が対局室に揃い、一礼したのちに羽生王座が駒袋を開ける。二人が駒を並べていった。

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入室

対局室は離れにある「錦華亭」。昭和30年に昭和天皇皇后両陛下が宿泊された部屋だ。豊島七段は8時48分、羽生王座は8時52分に対局室に入った。

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佐藤天彦七段の戦型予想

対局開始前に新聞解説の佐藤天彦七段に戦型予想をうかがいました。

佐藤七段「羽生王座の2手目が△8四歩か△3四歩で分かれ ますね。△3四歩なら横歩取りが濃厚です。2手目△8四歩のときに豊島七段が何を選択するか。以前は角換わりが多かったのですが、最近は矢倉が目立ちま す。その傾向が続けば矢倉ですが、角換わりを採用しそうでなのでこちらを本命にします。
棋界全体で2手目△8四歩が増えてきました。角換わりの対策が進み、いくつかの形で対応できるようになってきました。矢倉も決定的な指し方はないので後手もやりやすい。先手のイメージがあまりよくなく、最近の将棋を見てもあまりそそられない感じがしています」

(銀杏)

ニコニコ生放送

対局の模様はニコニコ生放送でも中継される(要:無料会員登録)。解説は北浜健介八段、聞き手は室谷由紀女流初段。対局の中継は対局開始から、解説は13時から。

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1日のスケジュール

今日の強羅は曇り。山ということもあってか、涼しさを感じる気温だ。

■1日のスケジュール
9:00 対局開始
12:00~13:00 昼食休憩
15:00 おやつ
18:00~19:00 夕食休憩

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2014年9月17日 (水)

大盤解説会のお知らせ

第2局では、東京と大阪で大盤解説会が行われます。

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■日経本社
・日時:9月18日(木)18時開始
・会場:大手町「日経本社2階 SPACE NIO」
 東京都千代田区大手町1-3-7
・解説者:渡辺明二冠 聞き手:加藤桃子女王
・入場料:無料

Nikkei

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■関西将棋会館
・日時:9月18日(木)開場17時30分、18時開始~終局まで
・解説:福崎文吾九段 聞き手:村田智穂女流二段
・料金
 一般 1,500円(道場入場者1,000円)
 支部 1,200円(道場入場者700円)
 65歳以上・大学生 1,200円(道場入場者700円)
 高校生以下・女性・身障者 1,200円(道場入場者700円)
 ※大盤解説会には『将棋世界』割引・夜間割引等、割引サービスの使用不可。 ご了承ください。
リンク:http://www.shogi.or.jp/kansai/club/kaisetsukai.htm

Kansai

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