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2012年10月

2012年10月 3日 (水)

渡辺王座、落ち着いた対応

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図は△4六歩の突き捨てに▲同歩と応じたところ。

――以下棋譜コメントより抜粋――
「今日の渡辺は、落ち着いて▲同歩と取る手が多い。
最近では見かけない古めの戦型。もしかしたら大山十五世名人と中原誠十六世名人の戦いでよく見られたような、雄大な中原将棋をイメージしているのかもしれない」

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(控え室には上野裕和五段が来訪した)

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(上野五段のおみやげ。アップルティーとレーズンのサブレ)

(八雲)

16時20分頃の控え室

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伊藤真吾四段が来訪。
カメラを向けるとネクタイを締めなおしてキリッ。
藤田女流初段から「カメラ目線なんですか?」と冷やかされた。
伊藤四段は加古川青流戦の決勝三番勝負に進出しており、注目の存在だ。

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隣の盤では、大内九段と加藤女流王座が練習将棋を指している。
この後、数手で加藤女流王座が勝ったようだ。

(八雲)

15時40分頃の控え室

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(15時半過ぎ、控え室に勝又清和六段、高見泰地四段が来訪)

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(勝又六段は居飛車の左美濃を懐かしそうに高見四段に解説)

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(左美濃を指したことはないが、有名な将棋は並べたことがあります、と高見四段)

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(高見四段のおみやげ、勝サブレ)

(八雲)

渡辺王座長考

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渡辺王座の長考中に時刻は15時を回り、対局者におやつが運ばれました。
渡辺王座は「チーズケーキ、アイスコーヒー」、羽生二冠は「ロールケーキ、ホットレモンティ」。


「△4四銀はすごいですね。ノーガード戦法です」と行方八段。「▲6四歩△6二金引▲7五歩△8三銀▲7四歩△同銀▲7五歩△8三銀(参考図)で先手は拠点を2つ作れます。それ以上の攻めがない、というのが後手の主張なのかもしれませんが、ここでいきなり▲6五金のような手も考えられます。何かあってもおかしくない局面ですね」。

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(八雲)

温故知新の戦い

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この局面は平成元年のC級1組▲村山聖五段(当時)-△河口俊彦六段(当時)戦と同一局面。
河口俊彦七段は本局の観戦記を担当しています。

24年前に指された形が現代ではどう評価されるのでしょうか。
非常に興味深い戦型となっています。

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河口俊彦七段。
着ているジャケットのことがインターネット上で話題になっていた、と告げると、「これ高かったんだよ。だから手触りがいいでしょ。でもジャケットをほめられるより、将棋をほめられるほうが嬉しいね」とのこと。

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控え室には加藤桃子女流王座も来訪。
10代の若者に24年前の将棋はどう見えているのでしょうか。

(八雲)

現地大盤解説会始まる

14時を回り、現地では大盤解説会が始まりました。

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(対局を初手から振り返って解説が始まった)

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(2手目でいきなりやってくれましたね、と森内名人)

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(朝一で目が覚める一手という感じでしょうか、と藤田女流初段)

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(開始時点で150人を超える来場者。立ち見が出るほどの盛況だ)

(八雲)

大盤解説会のお知らせ

【現地大盤解説会】
現地ならではの臨場感あふれる解説をお楽しみください。

会場:「元湯陣屋 竹河の間」神奈川県秦野市鶴巻北2-8-24
※元湯陣屋へのアクセスは下記ホームページをご参照ください
http://www.jinya-inn.com/access/

日時:10月3日(水)13時会場、14時開始
料金:2000円(コーヒー付き)
解説:森内俊之名人、藤田綾女流初段(聞き手)ほか

お問い合わせ
「元湯陣屋」0463-77-1300
※予約制ではございません。当日、会場へ直接お越しください。
席は自由席となります。

詳細は下記をご参照ください。
http://jinya-inn.jugem.jp/?eid=52

【東京・将棋会館大盤解説会】

会場:「東京・将棋会館2F研修室」渋谷区千駄ヶ谷2-39-9
日時:10月3日(水)18時会場、18時30分開始
※19時頃次の一手出題予定
解説:深浦康市九段
聞き手:甲斐智美女流四段
料金:2000円(一般)、1500円(支部会員・女性・学生・60歳以上・身障者)

お問い合わせ
「日本将棋連盟道場」03-3408-6167
※当日の「手数」、「対局終了時間」、「指し手の内容に関しての質問」等にはお答えしかねますので何とぞご理解をお願いします。

詳細は下記をご参照ください。
http://dojo.shogi.or.jp/event/index.html

【関西将棋会館大盤解説会】

会場:「関西将棋会館4F多目的ホール」大阪市福島区福島6-3-11
日時:10月3日(水)18時より終局まで
解説:井上慶太九段
聞き手:村田智穂女流二段
料金:一般=1500円、道場入場者は1000円
   支部会員・女性・学生・65歳以上・身障者=1200円、道場入場者は700円

詳細は下記をご参照ください。
http://www.shogi.or.jp/kansai/club/kaisetsukai.htm

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(13時30分頃の現地会場。すでに大勢のお客様が待っている)

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(入浴などのオプションサービスもある)

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(解説会場にあったパンフレット)

(八雲)

対局再開

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渡辺王座は12時54分頃に盤の前に戻ってきた。
「カレーは辛くなかったですか?」と立会人の大内九段。
「ははは、大丈夫でした」と渡辺王座。

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(羽生二冠は再開の13時を1~2分過ぎてから戻ってきた)

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(八雲)

陣屋カレー(ビーフ)

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(両対局者が昼食に注文した陣屋カレーと同じもの。関係者も全員これを食べた)

(八雲)

昼食休憩

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12時を回り、図の局面で羽生二冠が10分使って昼食休憩に入りました。
消費時間は▲渡辺1時間12分、△羽生1時間32分。

「左美濃が流行したのはずいぶん昔のことで、渡辺王座がプロになったときはもう指されていなかったでしょうね。指し慣れていない形で渡辺王座がどのような構想を見せるのかに注目したいです」(行方八段)

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(昼食休憩中の対局室)

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(昼食休憩中の盤面)

(八雲)

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