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2011年9月

2011年9月20日 (火)

21時半頃の控え室

225
(モニターを見つめる桐山九段)


228
(山崎七段、伊藤四段を中心に検討が進められる)


(翔)

見解が分かれる

_93図の局面で、現地の検討とニコニコ生放送の森内俊之名人の見解が異なっています。


【現地…後手良し】
図から△6三歩で後手が指せると見られています。以下▲2三龍(詰めろ)には△6六桂(現地検討図)。
Sankou7
現地検討図から(1)▲6六同歩は△9四角(王手で▲6一金の詰みを消す)~△2三銀。
(2)他の応手は△6二玉で後手玉が安全になります。


【ニコニコ生放送…先手良し】
森内名人のコメント「△9四角▲7六歩の瞬間は後手がチャンスです。△3六飛▲3七香△5六飛▲5七歩△7六飛▲7七銀に△6六桂が必殺の狙いです。しかし▲4八玉(ニコニコ図)で先手が残していますかね」
Sankou8


どちらの見解がより正しいのでしょうか。


(翔)

212
(対局室に向かう道には屋根がない。関係者向けに傘が用意されている)


221
(控え室がある「佳水園」に通じる道)


(翔)

20時半頃の控え室

193
(継ぎ盤から離れたところで検討を見守る桐山九段)


195
(20時半頃の控え室。大盤解説会へのゲスト出演を終えた伊藤真吾四段や室谷由紀女流初段も検討に再び加わっている)


(翔)

またも予想外の手

_79図は79手目▲5四飛と羽生王座が切った局面。これも控え室では予想されていない手でした。残り時間は羽生40分、渡辺1時間0分。
桐山九段「飛車を切る前にいろいろ手がありそうなところで、いきなりの飛車切りは予想していなかったんじゃないでしょうか。第一感、この手では(攻めが)細いですからね」

Sankou5△5四同歩は▲3一角△5一玉▲5三桂△3二銀▲4一桂成△同銀▲5三桂(参考1図)で寄り形。


Sankou6△5四同銀に▲2二角△3二金▲3三歩(参考2図)などが検討されています。△5四同銀が本命のようです。


151
(9月某日、南禅寺境内にて)


(翔)

露骨に▲3三桂

_7319時20分頃、▲3三桂が指されました。遊び駒になっている2二金に働きかけるため予想されていなかった、露骨な一手です。


186
(「これは思いつかなかったですね」という桐山九段、「思いついていたけどさすがに言えませんでした」と伊藤四段)


189
(驚きの表情を隠せない山崎七段)


190
(こちらはモニターから離れたところで淡々と検討する)


(翔)

夕食休憩

_6618時、夕食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲羽生3時間43分、△渡辺3時間39分(持ち時間5時間)。対局は19時に再開されます。

154
(16時半頃、検討する伊藤真吾四段と、談笑する久保利明棋王・王将)


(翔)

大盤解説会

17時からウェスティン都ホテル京都4階にて大盤解説会が行われています。

173
(解説は久保利明棋王・王将)


163
(聞き手は村田智穂女流二段。久保二冠の妹弟子にあたる)


168
(手元にあった本譜手順まで並べたあとにモニターを見る。手数が進んでいたため久保二冠は「……なんかわけわからんことになってる」)

174
(そんな壇上を見つめる男性が1人)


181
(山崎隆之七段登場)


184
(大盤解説会場は約200人が詰めかけている。立ち見のお客さんも多く、席が増設されているが足りなさそうだった)


(翔)

61手目▲6五桂以下の予想手順(4)

※参考図は8を飛ばして9図からになります。

Sankou41■Twitter解説■
森内名人>>
自然な手は△3四銀左(参考9図)ですね。▲同銀△同銀に勢い▲7一角ですか。△7二飛▲5三桂成△同金▲3一銀△5二玉(参考10図)で攻めきれるかどうか。

Sankou42ネット中継を見ると現地に居る棋士は先手持ちの評判ですが、(飛び入りゲストの上田女王も後手優勢の形勢判断で)私だけが後手持ちではなかったので安心しました。

Sankou43【棋譜コメントより】
(4)△3四銀左(参考9図)も検討されたが、▲同銀△同銀▲7四歩△同歩▲5五角(参考11図)と進められ、「後手自信なし」で手が止められた。

232
(9月某日、ウェスティン都ホテル京都近く、三条通から見えた夕焼け)

(翔)

61手目▲6五桂以下の予想手順(3)

Sankou31【棋譜コメントより】
現在検討されているのは(3)△6二飛(参考6図)。▲8四飛と回ると、△7二角▲8二飛成△6六桂▲同歩△9四角(参考7図)で、王手龍取りが決まる。

Sankou32他の変化も後手が指しやすくなる順が多いようで、控室では(3)△6二飛が最も有力視されている。「△6二飛はいい手ですね」と伊藤四段。「これは竜王好みの手ですね」(山崎七段)。

062
(9月某日、南禅寺境内にて)

(翔)


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