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2009年9月

2009年9月16日 (水)

自宅解説棋士から梅田望夫さんへの回答(4-1)

梅田さんの質問はこちら

Ouza200909162_47 【片上大輔六段の回答】
一直線の攻め合いということですので、以下の手順を。
△4五歩(角道を止める)に▲5五歩△同銀▲3五歩△同銀▲4五角△2八馬▲同銀△4九飛▲5九歩△2九飛成▲2三角成△2八竜(参考図)という順はいかがでしょうか。
20090916_sankou6 仮にこう進んだとしても、形勢は難しそうです。ただ先手のほうが玉が堅いですし、△4五歩のときにいったん▲8八玉とゆるめる手もありますので、現局面は後手のほうがリスクが高い局面なのかもしれません。

梅田望夫さんから自宅解説棋士への質問(4)

Ouza200909162_47 控え室の継ぎ盤では、一直線の攻め合いの手順が多様に研究されています。皆さん、この局面(▲5六歩)から10手くらいの一直線の攻め合いの手順を例示してみていただけませんか?

(回答掲載は先着順)
片上六段 北島六段 遠山四段

自宅解説棋士から梅田望夫さんへの回答(3)

梅田さんの質問はこちら

Ouza200909161_36_2 【回答:片上大輔六段】
△2三金▲2八飛△2七歩以下の順は、そもそも見えない人、見えるけど掘り下げない人、掘り下げる人、と分かれそうな手だと思うのですが、山崎さんは間違いなく掘り下げるタイプということは言えそうです。
それが、小暮さんの目には「序中盤で痛快な筋書きの実現に目を輝かすロマンチスト」のように映ったということでしょう。
どうやら△9四歩のときに、この展開を狙っていた節もあります。僕が候補に挙げた、△6五歩や△4二玉だと、本譜のような踏み込みはしにくいですからね。

梅田望夫さんから自宅解説棋士への質問(3)

Ouza200909161_42 日経新聞挑決観戦記で、観戦記者の小暮克洋さんが山崎将棋を評して「山崎将棋の魅力は、小技を駆使した多彩なパフォーマンス。序中盤で痛快な筋書きの実現に目を輝かすロマンチストの顔と、終盤でしたたかに逆転の構想を練り上げるリアリストの顔をあわせ持つ。人まねを嫌うため、平凡に指してもよさそうな場面でギリギリの利かしや派手なパンチを真っ先に考える。」と評していたのが、たいへん強く印象に残っています。
谷川九段の予想した△2三歩以下の順ではなく、本譜は△2三金(36手目)~△4九角成(42手目)と進みました。この順は山崎七段の「序中盤で痛快な筋書きの実現に目を輝かすロマンチストの顔」が、見えたということでしょうか?

続々と棋士が登場(15時半ごろ)

20090916_035_kubo
(桐山清澄九段と検討する、久保利明棋王)

20090916_036_tonari_itodani_takeuch
(若手も登場。左から都成竜馬奨励会三段、糸谷哲郎五段、竹内雄悟奨励会三段。糸谷五段、竹内三段は山崎七段の弟弟子にあたる)

20090916_037_murata
(大盤解説会に出演予定の村田智穂女流初段)

(翔)

西川和宏四段の見解(36手目△2三金)

Ouza200909161_36 36手目△2三金の局面について、西川和宏四段にうかがいました。
20090916_sankou4 「△2三金は予想していませんでした。普通は△2三歩で、△2三金では▲2八飛のあとに▲3五歩(△同銀なら▲3六歩)があるので指しにくいと思っていました。ですが、▲2八飛には△2七歩(参考図)があるのですね。以下▲同飛△3八角▲2六飛△4九角成に▲4八金△3九馬(参考2図)が考えられますが、△3六歩(▲同銀は△4八馬、▲同飛は△2九馬)が残ります。だから△2三金には▲2六飛と引くのではないでしょうか。先手陣は飛車を渡すと早いので、後手は飛車を攻めていこうということだと思います」
20090916_sankou5

(翔)

自宅解説棋士から梅田望夫さんへの回答(2)

梅田さんからの質問はこちら。
20090916_sankou2
【回答:遠山雄亮四段】
△4三金右と上がった事を考えると山崎七段は上部に手厚い陣形を作ろうとしています。そのため、▲2八飛には△3五歩(参考図)と位を確保する事が大切です。
20090916_sankou3そうして上部をしっかり固め、それからしっかり玉を囲う。具体的には△4二玉~△3一玉~△2二玉。あとどうやって攻めるかとかはそこまでいってから考えればいいです。
まずは(1)上部を手厚く。そして(2)玉をしっかり囲う。これが山崎七段の今後の構想となるでしょう。

梅田望夫さんから自宅解説棋士への質問(2)

Ouza200909161_31 (31手目▲3七銀の局面での質問です)
20090916_sankou2 控え室では谷川先生が、△4三金右▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲2八飛(谷川予想図)と、ここまではいくのではないかとおっしゃっています。その局面から、山崎七段はどういった構想で駒組みしていくのでしょうか。

遠山四段からの回答

14時頃の対局室(2)

20090916_034_nishikawa_yoshida
(西川和宏四段・吉田正和四段が本局の手順をならべている。ふたりは昨年10月に四段に昇段したプロ同期生。奥には久保棋王の姿も見える)

(翔)

14時頃の控室

20090916_032
(谷川九段が梅田さん、若島さんに現局面までを解説)

20090916_033
(控室には吉田正和四段も来訪。このあと久保利明棋王、西川和宏四段も控室に)

(翔)

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