2021年1月

2021年1月23日 (土)

定刻の9時になり、対局が始まりました。第2局の先手は永瀬王座です。

対局開始
(対局開始の一礼)

永瀬拓矢王座
(先手の永瀬拓矢王座)

渡辺明王将
(後手の渡辺明王将)

相居飛車
(▲2六歩△8四歩で相居飛車の出だしになった)

おはようございます。第70期王将戦七番勝負第2局1日目の朝を迎えました。タイムスケジュールは以下の通り。対局は、このあと9時開始です。

・09:00 対局開始
・10:30 午前のおやつ
・12:30 昼食休憩
・13:30 対局再開
・15:00 午後のおやつ
・18:00 封じ手

雨
(高槻は昨日に続いて雨)


【スポニチ Sponichi Annex】
渡辺VS永瀬 対局場検分「静かな場所」「集中できる」王将戦、23日から大阪・高槻で第2局
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/01/23/kiji/20210122s000413F2532000c.html

【毎日新聞】
連勝狙う渡辺 先手番・永瀬の作戦に注目 王将戦第2局、23日から大阪・高槻で
https://mainichi.jp/articles/20210122/k00/00m/040/365000c

2021年1月22日 (金)

検分終了後、渡辺王将が先に揮毫を行い、その間、永瀬王座は主催紙のインタビューに答えました。

渡辺王将
(スーツの上着を脱いで筆を持つ渡辺王将)

渡辺王将

永瀬王座
(主催紙のインタビューに答える永瀬王座)

永瀬王座
(このあと永瀬王座は揮毫、渡辺王将は取材を受ける側に入れ替わった)

揮毫
(第1局と同じで、渡辺王将は志高や新慶、永瀬王座は鬼亀と書いた)


以上で本日のブログの更新を終了いたします。対局は明日の9時開始です。お楽しみに。

両対局者を含めた関係者一行が山水館に到着し、16時30分頃から検分が始まりました。

検分
(検分の様子)

渡辺明王将
(渡辺明王将)

永瀬拓矢王座
(永瀬拓矢王座)

立会席
(左から記録係の古森悠太五段、立会人の久保利明九段、副立会人の糸谷哲郎八段)

渡辺王将

永瀬王座

検分終了
(特に問題点はなかったようで、検分はわずか3分で終了した)

駒
(使用されるのは児玉龍兒師作の駒。書体は錦旗)

将棋プレミアム、並びに囲碁・将棋チャンネルでは、王将戦七番勝負第2局の模様を生中継いたします。対局2日目の解説は屋敷伸之九段、聞き手は鈴木環那女流三段です。

YashikiSuzuki

▼将棋プレミアム(有料会員登録が必要)

【1日目】1月23日(土) 8時50分から
https://www.shogipremium.jp/live/11

【2日目】1月24日(日) 8時45分から
https://www.shogipremium.jp/live/12


▼囲碁・将棋チャンネル(J:COM、ケーブルTV、スカパー!、ひかりTV)

1月24日(日) 8時50分から12時まで/14時から20時まで(延長の場合あり)
https://www.igoshogi.net/shogi/live/70ousho.html

渡辺明王将に永瀬拓矢王座が挑戦する第70期王将戦七番勝負は、第1局を渡辺王将が勝ち、3連覇に向けて 好スタートを切りました。

続く第2局は1月23、24日(土、日)、大阪府高槻市「山水館」で行われます。立会人は久保利明九段、副立会人は糸谷哲郎八段、記録係は古森悠太五段です。対局開始は9時で、持ち時間は各8時間。先手は永瀬王座。昼食休憩は12時30分から13時30分まで。1日目の18時を回った時点で手番の対局者が封じ手を行い、翌日の9時に指し継がれます。

【棋譜中継 - 毎日新聞 王将戦】
http://mainichi.jp/oshosen/
※公開から30日間無料。以降は「毎日ID」によるログインが必要です。

Poster

※この度、大阪府が新型コロナウイルス感染症の緊急事態措置の対象区域に宣言されたことを受け、皆様の健康と安全を考慮し、王将戦第2局の前夜祭、大盤解説会は中止となりました。

インターネット中継は、棋譜コメント入力を飛龍記者が、ブログは夏芽が担当します。よろしくお願いいたします。

2021年1月11日 (月)

終局直後にインタビューがありました。

Dsc_3237(掛川対局で6戦全勝、渡辺明王将)

――1日目はいかがでしたか。

渡辺 定跡形だったので1日目は手数が長く進みました。前例を離れてからが難しかったです。封じ手はいくらでも考えたいところでした。▲5五歩(封じ手=77手目)もそれほど成算があったわけではありませんが、それでどうなっているかという感じでやってみました。

――2日目はスローペースになりました。

渡辺 終盤戦なので、どうしても長考にはなりました。

――終盤は自分の敷いたレールにのったという感覚はありましたか。

渡辺 うーん、ちょっと明快さに欠ける局面が続きました。なかなか決め手がつかめない展開でした。

――その決め手がつかめたと思われた局面はどのあたりでしょうか。

渡辺 ▲5三同飛成(107手目)から▲5四銀(109手目)で、それで自玉が詰まないなら勝ちだと思ってやっていました。元々はそういう予定ではなかったのですが、ほかの順がわからなくなってしまったので。

――では勝利を確信したのは終局の間際ですか。

渡辺 そうですね。寄せにいって、自分の玉は詰まないと思ったので勝ちだろうと。ただ、駒をいっぱい渡しているので頓死する可能性を恐れてはいました。

――シリーズ先勝について。

渡辺 始まったばかりなので。対局は久しぶりだったのですが、それなりにやれたので、ここから調子を上げていければいいと思います。

――掛川対局では6戦全勝です。何か理由はあるのでしょうか。

渡辺 3つ4つと勝っていくと得意なんじゃないかと思うところはあって、いい結果につながっているかもしれないですけど、基本的には理由はないかなと思います(笑)。

Dsc_3295(永瀬拓矢王座は「難しい局面を作れなかった」という)

――1日目はいかがでしたか。

永瀬 ▲7六銀(75手目)に△6四銀(76手目)では自信がなかったです。(代えて)△9七歩成では少し細い気がしてしまって、それで△6四銀としたのですが……。ただ、それ以降は互角と思った局面はなかったので、少し苦しい作戦を選んでしまったのかもしれません。

――封じ手の▲5五歩はどう感じましたか。

永瀬 後手からすると10択くらいの局面に思えました。▲5五歩は選択肢のひとつで、指されれば△同桂か△同銀直か△同銀右か……。△同桂が難しければそう指したかったのですが、成算が持てずに△同銀直(78手目)としてしまいました。それも形勢が悪かった気がするので、△同桂で何かあればという感じです。

――2日目は苦しい展開だったでしょうか。

永瀬 そうですね。互角の局面があれば、それをキープしたかったです。

――第1局を終えた心境を聞かせてください。

永瀬 難しい局面を作れなかったので、次から作りたいと思います。

Dsc_3259

20210111c

渡辺明王将に永瀬拓矢王座が挑戦する第70期王将戦七番勝負第1局は、18時43分に125手で渡辺王将の勝ちとなりました。消費時間は▲渡辺7時間37分、△永瀬7時間59分。渡辺王将が3連覇に向けて好スタートを切りました。
第2局は1月23・24日に大阪府高槻市「山水館」で指されます。(銀杏)