第67期王将戦七番勝負第1局 Feed

2018年1月 8日 (月)

Img_2098 大盤解説会場から戻り、感想戦が始まった。

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以上で第1局のブログ更新を終わります。
ご観戦誠にありがとうございました。

第2局は1月27・28日に佐賀県三養基郡「大幸園」で行われます。
どうぞお楽しみに。

Img_2040 終局直後の様子。

Img_2045 開幕局を快勝した豊島八段。

【豊島八段の談話】
――作戦は、先日のA級順位戦に続いて相振り飛車を選択されました。
「あ、そうですね。この形になればと」
――銀をぶつけたあたり(28手目△4五銀)の感触はいかがでしたか。
「銀をぶつけて指してみよう、という感じで。うまくいくかどうかは、わからなかったんですけど」
――そのあたりまで時間を使っていませんが、ある程度研究範囲だったのでしょうか。
「そこまで深く研究できていたわけではないんですけど、そういうようなイメージといいますか」
――そのあとは、一気に激しくなりましたが、おおよそ読み筋通りに進んでいたのでしょうか。
「銀をぶつけたあと、4四に銀を打つ展開はあるのかなと思って指していました」
――封じ手のところは、どのように見ていましたか。
「すごく激しい将棋になって、詰むか詰まないかの変化を読むことが多かったです。際どい気はしました」
――よくなったと思ったのはどのあたりでしょうか。
「飛車を取って2八に下ろして(70手目)よくなっている気がしました」
――本局は時間をあまり使わずに指されました。
「わりと変化するところがなかったというか。△4五同歩(30手目)としてからは、こちら側は指すしかないという感じでしたので。それで早指しになったのかなと思います」
――一局を振り返ると、満足のいく内容でしたか。
「はい。自分としては、うまく指せたのかなと思いました」

Img_2055 久保王将は力を出せなかったか。

【久保王将の談話】
――A級順位戦に続いて相振り飛車になりましたが、久保王将のほうから変化されました。
「順位戦のように指すのもあったのですが、まあいろいろ、形によってはあったと思いますので。結局は似たようなことになってしまいましたけど」
――銀をぶつけられたところはどのように見ていましたか。
「いろいろ変化の余地が多くて。先に取るか、銀をまっすぐ立つか、どちらかで迷ったのですが。本譜も攻めるところと守るところの選択肢で迷うことが多くて。それで結構時間を使ってしまったというところですかね」
――封じ手の局面はどのように見ていましたか。
「上に逃げ出すような展開とか、本譜のような展開で、何かしらいい勝負になる指し手があるかと思ったのですが、どれも一手負けの変化の気がしました」
――そうすると、もっと前に問題があったのでしょうか。
「そうですね。ちょっと踏み込み過ぎた可能性はあると思います。もう少し何かじっくり指すような将棋にしたほうがよかったかもしれないですね」
――具体的な指し手は何かありますか。
「▲7七桂(35手目)と跳ねたあたりで、自玉に手を入れるような。▲3九玉とか。そういうふうに、もうちょっとゆっくり受ける展開にしてから、▲7七桂を跳ねていくような将棋にすれば、また違った展開になったかなと思います。本譜を選んだときは、10数手先がしっかり読めていなかった感じですね」

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7212時30分、図の局面で久保王将が16分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲久保7時間17分、△豊島3時間31分。昼食の注文は久保王将が「地養鶏照り焼き重」、豊島八段が「ビーフカレー」と「アイスティー(氷抜き)」。対局は13時30分に再開します。

Img_1987 地養鶏照り焼き重。

Img_1997 ビーフカレーとアイスティー(氷抜き)。

70時刻は11時半を回りました。
久保王将が1時間近い長考で▲4三飛成を着手すると、豊島は八段は11分の少考で△4九とを着手。大盤解説会の休憩で戻って来た神谷八段は△4九とを見て「これが決め手ですか。お昼前に終局してしまうかも」と語り、早めに休憩を切り上げて再び解説会場に向かっています。控室の関係者も、いよいよ終局近しの雰囲気で慌ただしくなってきました。

Img_1819 掛川城敷地内の竹の丸御殿。関係者はここで昼食を取る予定だ。

64図は10時30分頃の局面。
豊島八段は△7九銀と打って挟撃態勢を築きました。いよいよ寄せに出たようです。

■Twitter解説■
窪田義行七段>△7九銀は対藤井システムで散見されますが、5九玉にも効く引っ掛けの銀です。▲5五角には△4八金の挟撃は危険なので、遅ればせながら上部封鎖を含みに△7四桂と据えたいです。(後手優勢)

Img_1803 大日本報徳社に展示されているたくさんの二宮金次郎像。

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10時25分頃、対局者におやつが運ばれました。注文は1日目午前中と同じで、久保王将が「フレッシュジュース(苺)」、豊島八段が「フルーツ盛り合わせ」です。

Img_1980 掛川産イチゴ(紅ほっぺ)100%のジュース。

Img_1978 フルーツ盛り合わせ。