第66期王将戦七番勝負第3局
終局直後
【久保九段の談話】
――飛車を取られて先手の迫力ある攻めが続きました。受けに回っている間はどのように見ていましたか。
「しょうがない、しょうがないという感じの受けでしたので、苦しいと思っていました」
――終盤は攻守が逆転しましたが、どのあたりで勝ちが見えましたか。
「2回目の△6六歩(120手目)と打ったところで手がつながりそうだと思いました」
――これで3連勝ということになりましたが、いかがでしょうか。
「次の一局一局をやっていこうと思います。先のことは考えずに」
【郷田王将の談話】
――▲3五とと引いたあたりはどのように見ていましたか。
「まあ、よくわからなかったんですね」
――飛車を取って攻めが快調なようにも見えましたがいかがでしたか。
「うーん、ちょっとよくわかっていなかったんですけど。途中は△3四歩(62手目)~△3五歩の筋をちょっとうっかりしてしまいまして」
――対局全体を振り返っていかがでしょうか。
「角を打っては見たものの攻め込める順がなかったので、終始あまり自信がなかったです」
久保九段が3連勝
久保九段が124手で制した。終局時刻は18時54分。消費時間は、▲郷田7時間59分、△久保7時間50分。第4局は2月13日・14日(月・火)に岡山県小田郡矢掛町「矢掛屋」で行われる。
後手の攻めが決まるかどうか
時刻は18時30分を回るところ。局面の焦点は▲5二歩成の余裕を与えず、後手の攻めが決まるかどうかに絞られてきました。一時は先手持ちに揺れていた検討陣ですが、現在は後手の攻めがうるさいと見ています。また、Twitter解説の平藤七段は、ずっと難しいと見ており、現在は後手の攻めを振りほどくのは大変と見て、後手持ちの見解を示しています。
■Twitter解説■
平藤眞吾七段>ついに振り飛車側の反撃の手が回りました。これを先手陣は手薄い格好なので振りほどくのは大変とみています。