2022年1月

2022年1月30日 (日)

Dsc_0808(局後コメントを話したあと、感想戦を行う両対局者)

Dsc_0815(開幕3連勝の藤井竜王)

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Dsc_0832(感想戦は20時20分に終了しました)

第3局の中継ブログは以上で終了いたします。2月11・12日に東京都立川市「SORANO HOTEL」で行われる第4局をお楽しみに。ご観戦ありがとうございました。

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-- 3勝目となりました。1局を振り返られて、教えてください。
藤井 封じ手のあたりは失敗したのかなと思っていて、そのあと、どう勝負していくかと局面が続いたかなと。終盤は少し足りない感じで指していたのですが、最後、飛車を取った手が際どく詰めろになったので、好転したかなと思いました。

-- 1日目の進行については。
藤井 ▲5八金から▲5六歩としたあたりが、かえって本譜はキズになってしまったので、手の組み合わせがよくなかったかなと思います。

-- ちょっと攻めが細いというのが、2手目午後の懸念材料でしたか。
藤井 そうですね。△4二桂と催促されて、本譜は攻めていったのですが、進んでみると、ちょっと足りないかかなと感触でした。

-- 3連勝になりましたが。
藤井 内容的には課題が多いかなと思うので、また次の対局で、反省を生かせればと思います。

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-- 1日目以降、形勢判断は。
渡辺 難しいかなと思っていたのですが、今日の昼のところは、▲5八玉であまり手がなくなったので、△3二玉がどうだったかなと思っていました。

-- 1日目の進行は手ごたえはあったのですか。
渡辺 まあ一局になったかなと。

-- 瀬戸際に追い込まれることになりましたが、次局を見すえて。
渡辺 やることは変わらないので、次が特別に何かということはないです。

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渡辺明王将に藤井聡太竜王が挑戦する第71期ALSOK杯王将戦七番勝負第3局は19時15分に135手で藤井竜王の勝ちとなりました。消費時間は▲藤井7時間57分、△渡辺7時間58分。
この結果、七番勝負は藤井竜王が3連勝となりました。渡辺王将はカド番であとがありません。
第4局は2月11・12日に東京都立川市「SORANO HOTEL」で指されます。

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図は▲4七同金に△5七歩と打った局面です。立会人の深浦九段は「先手の攻めが細いながら繋がりました。後手としては▲4七同金で、先手玉が攻めにくくなったように思います。△5七歩と打って攻めましたが、後手は歩が少なくなってきました。先手はどこかで▲6四桂と打てば、7三角の利きを止めることができますので、先手が優勢になったと見ていいでしょう」と解説してくれました。

Dsc_0380(開幕3連勝に向けて突き進む藤井竜王)

 

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先手は角銀交換の駒損で、歩も1歩しか持っていない。やや苦しそうなところだが、▲4三銀と放り込む攻めを決行しました。先手の攻めが決まるか、後手が受けに回って余せるか。緊迫した局面になってきています。

Dsc_0698(銀を打つ攻めで後手玉に迫る藤井竜王)

 

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図は△4二桂と渡辺王将が自陣桂を打ったところ。▲2六桂から▲3四桂を受けつつ、△5四桂と歩を取りながら4六角に当てる手を見ている。先手が桂交換に動いた手をとがめようということのようだ。自陣に打った桂だが、受けの意味合いよりも、積極的な攻めを見た手だ。

Dsc_0696(反撃含みの自陣桂を打った渡辺王将)