2021年2月

2021年2月28日 (日)

本局は囲碁・将棋チャンネルの将棋プレミアムで動画中継が行われます(1日目の大盤解説はなし)。詳細は以下のとおり。

第70期王将戦七番勝負第5局1日目
配信開始:3月1日(月)8時50分~19時まで

第70期王将戦七番勝負第5局2日目
配信開始:3月2日(火)8時45分~終局まで
解説者:阿久津主税八段
聞き手:内田晶さん(観戦記者)

以上で本日のブログ更新を終了します。対局は明朝9時から始まります。お楽しみに。

本局は現地にて大盤解説会が行われます。

日時:  3月1日(月) 14時~18時まで
     3月2日(火) 10時~終局まで
会場:吉野ヶ里温泉 卑弥呼の湯2階大広間
費用各日:1,000円(税込)
定員各日:100名(先着順、定員になり次第終了)
申込方法・当日会場受付にて
問合せ先
一般社団法人起立工商DMO(電話:0952-55-8777)

両対局者は16時過ぎに対局場に到着して、そのまま検分が始まりました。
検分は当日使う駒や座布団の選別や、対局室の室温、光の入り具合を確認する作業です。滞りなく、10分ほどで終わっています。
Img_9476(渡辺明王将)
Img_9481(永瀬拓矢王座)
Img_9487(空調の音を確認する渡辺王将)

Img_9494(検分終了の一礼)

渡辺明王将に永瀬拓矢王座が挑む第70期王将戦七番勝負は、第4局で永瀬王座が初勝利を収めました。第5局は3月1日・2日(月・火)、佐賀県三養基郡「大幸園」で行われます。本局の立会人は小林健二九段、副立会人は中田功八段、記録係は福田晴紀三段(中川大輔八段門下)、観戦記の執筆は関口武史指導棋士五段がそれぞれ務めます。

主催:【スポニチ Sponichi Annex
主催:【毎日新聞のニュース・情報サイト
協賛:【囲碁・将棋チャンネルホームページ
協賛:【株式会社 立飛ホールディングス
【棋譜中継ページ】

インターネット中継はコメント入力を虹記者、ブログを武蔵が担当します。どうぞ、よろしくお願い致します。

2021年2月14日 (日)

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■永瀬拓矢王座
―― 一局を振り返って。
永瀬 序盤は用意の作戦ではありました。全体的に手が広く、両者気を使う印象があったんですが、難しい将棋だったのかなと思います。
――どのあたりから指しやすくなったと思いますか。
永瀬 封じ手の局面は若干先手持ちかなと。ただ、まだまだ大変なので。いいと思ったのは最後のところですね。
――▲4四桂(65手目)が効いたのでは。
永瀬 ▲3四桂と▲4四桂では▲3四桂なのかなと思った。歩が7枚くらいあって、飛車が不安定なので、そこがどうなっているかなと思っていました。
――勝ちを意識したところは。
永瀬 ▲3三金(107手目)と打って受けが難しくなったかなと。
――最後はどのような心境でしたか。
永瀬 ▲2四歩(89手目)のところで▲3六銀との比較が難しかったので。▲3六銀のほうが自然ですか? ちょっとよくわからないかな、と。
――第5局に向けて。
永瀬 一局でも多く教えていただけるように、精いっぱい準備して頑張りたいと思います。

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■渡辺明王将
――2日間を振り返って。
渡辺 ちょっと早い段階でダメにしてしまった将棋でした。そうですね、初日の昼休明けくらいの攻め方がおかしくて。
――ずっと苦しかった。
渡辺 ▲4四桂(65手目)をうっかりしていたので。封じ手が過ぎて1日目が終わったところはかなり悪いと思いました。
――▲4四桂と打たれたところで封じ手か、といわれていました。
渡辺 もうダメだと思ったので、アヤを求めて指していったんですけど……。
――2日目はどうだったでしょうか。
渡辺 一応寄せ合いの形にはなりましたけど、基本的には足りないのかな、という感じでやっていました。元が足りなすぎるので、さすがにずっと足りないんだろうな、と。
――第5局に向けて。
渡辺 本局は早い段階で悪くしてしまったので、もうちょっと内容がある将棋を指さないといけないですね。

20210214a_2図の局面で渡辺王将が投了しました。終局時刻は18時1分。消費時間は、▲永瀬7時間21分、△渡辺明7時間43分。
永瀬王座はシリーズ初勝利をあげて、2018年3月の第43期棋王戦五番勝負第5局から続いていた対渡辺戦の連敗を7で止めました。第5局は3月1・2日(月・火)に佐賀県三養基郡上峰町堤「大幸園」で行われます。

2月14日に王将戦七番勝負が行われたことは何度かあります。平成以降、2日目が14日だった対局は下記の通り(肩書は当時)。1996年の第45期七番勝負第4局は、羽生七冠誕生の一局として知られています。

2017年 第4局 久保利明九段●-○郷田真隆王将

2015年 第3局 佐藤康光王将○-●渡辺明竜王

1997年 第4局 羽生善治王将○-●谷川浩司竜王

1996年 第4局 谷川浩司王将●-○羽生善治竜王・名人

1989年 第3局 島朗竜王●-○南芳一王将

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15時からオンライン配信での大盤解説会が始まりました。視聴は事前申し込み制で締め切られています。最初の解説は谷川九段、聞き手は室谷女流三段が担当。終盤戦に入り、詰む詰まないといった際どい変化が出てきています。

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