昼食休憩の△７六歩のあと、▲７四歩△７七歩成▲同金△３三角▲３四飛△７七角成と進みました。激しい攻め合いの中、長考しそうな局面でも両者の勢いは止まりません。果たして、どこまでが研究範囲で、どちらがリードを奪っているのでしょうか。
（このまま一気に終盤戦か。糸谷八段と久保九段も、継ぎ盤の検討に集中している）
2021年1月
2021年1月23日 (土)
１日目対局再開
（昼食休憩時の対局室）
（40手目△７六歩の局面）
（13時22分、永瀬王座が戻った）
（渡辺王将は13時28分に入室）
１日目の昼食
１日目の昼食は、両者ともに海鮮丼セット（わさび抜き）。渡辺王将はご飯と造りを分けるように頼みました。
（海鮮丼セット。丼のほか茶碗蒸し、小鉢、香の物、味噌汁、果物がつく）
（渡辺王将が頼んだ、ご飯と造りを別にしたセット）
（使われている具材は同じ）
１日目昼食休憩
図の40手目△７六歩の局面で12時30分になり、昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲永瀬王座２時間０分、△渡辺王将１時間10分。対局は13時30分から再開されます。
山水館
第２局の舞台「山水館」は、摂津峡の渓谷沿いにある高槻唯一の温泉旅館。創業は1976年。自家源泉をふたつ持つ珍しい宿で、１つはラドンを含む放射線温泉。もう１つは美人湯として名高い重曹泉を露天風呂に入湯しています。一部の部屋からは渓谷を望むことができ、摂津峡の四季を存分に味わえます。王将戦の対局が行われるのは３期連続３回目になります。
（宿のすぐ横を流れる芥川。その向こう岸は三好山になる）
（エントランスの自動ドアに歓迎の文字が）
（１階の廊下には、過去２回の王将戦の記録が飾ってある）
（渡辺王将は３回目の高槻対局。２年前は、挑戦者の立場で勝利を挙げた）
▼摂津峡 花の里温泉 山水館
https://www.sansuikan.com/
〒569-1051大阪府高槻市原3-2-2
TEL：072-687-4567
桂の価値と歩の価値
時刻は11時を回り、32手目△２四歩まで進みました。１日目の午前中から早くも駒がぶつかっています。先手は▲７三歩成で桂を取れますが、歩切れになっているため、そのあとの攻め方が難しそうです。
（控室では、濱田高槻市長と日本将棋連盟常務理事の井上慶太九段が継ぎ盤を挟んでいる）
（濱田剛史高槻市長）
（井上慶太九段）
▲７三歩成△同銀のあと、▲９五歩△同歩▲８五桂△同飛▲９二歩（変化図）の変化が調べられていました。
１日目午前のおやつ
時刻は10時30分を過ぎ、午前のおやつが用意されました。食べ物は別室で、飲み物のみ対局室に運ばれています。１日目午前のおやつは、渡辺王将は米ロールケーキとホットコーヒー、永瀬王座は上生菓子とホットコーヒーです。
（渡辺王将のおやつ）
（米粉を使ったロールケーキ）
（永瀬王座のおやつ）
（上生菓子。２種類の練り切りのセット）
▼パティスリーほんだ
大阪府高槻市宮田町2-4-27
TEL：072-648-4580
▼薩喜庵（さつきあん）
https://satsukian.com/
大阪府高槻市宮田町2-40-10
TEL：0120-456-034
営業時間：８時30分から19時まで（年中無休）
前例を離れる
時刻は10時を回り、図の21手目▲７七角まで進みました。データベースでは、直前の△７三桂までで６局の前例がありましたが、この永瀬王座の角上がりで新しい局面に入っています。
（控室では、スーツに着替えた久保九段が糸谷八段と一緒に継ぎ盤を動かしている）
対局開始まで（２）
（８時48分、渡辺王将が入室）
（自身のお茶が運ばれたあと、すぐに一礼して駒箱を開けた）
（40枚の駒が初形の位置に並べ終わった）
（そして渡辺王将は、最後に扇子と懐中時計を取り出した）
対局開始まで（１）
（８時40分頃の対局室）
（立会席の中央には久保九段、その左には濱田剛史高槻市長）
（８時41分、先に永瀬王座が入室。第１局に続いてスーツ姿だ）
（座布団の前に扇子と腕時計を置く）
