2021年1月11日 (月)

終局直後

終局直後にインタビューがありました。

Dsc_3237(掛川対局で6戦全勝、渡辺明王将)

――1日目はいかがでしたか。

渡辺 定跡形だったので1日目は手数が長く進みました。前例を離れてからが難しかったです。封じ手はいくらでも考えたいところでした。▲5五歩(封じ手=77手目)もそれほど成算があったわけではありませんが、それでどうなっているかという感じでやってみました。

――2日目はスローペースになりました。

渡辺 終盤戦なので、どうしても長考にはなりました。

――終盤は自分の敷いたレールにのったという感覚はありましたか。

渡辺 うーん、ちょっと明快さに欠ける局面が続きました。なかなか決め手がつかめない展開でした。

――その決め手がつかめたと思われた局面はどのあたりでしょうか。

渡辺 ▲5三同飛成(107手目)から▲5四銀(109手目)で、それで自玉が詰まないなら勝ちだと思ってやっていました。元々はそういう予定ではなかったのですが、ほかの順がわからなくなってしまったので。

――では勝利を確信したのは終局の間際ですか。

渡辺 そうですね。寄せにいって、自分の玉は詰まないと思ったので勝ちだろうと。ただ、駒をいっぱい渡しているので頓死する可能性を恐れてはいました。

――シリーズ先勝について。

渡辺 始まったばかりなので。対局は久しぶりだったのですが、それなりにやれたので、ここから調子を上げていければいいと思います。

――掛川対局では6戦全勝です。何か理由はあるのでしょうか。

渡辺 3つ4つと勝っていくと得意なんじゃないかと思うところはあって、いい結果につながっているかもしれないですけど、基本的には理由はないかなと思います(笑)。

Dsc_3295(永瀬拓矢王座は「難しい局面を作れなかった」という)

――1日目はいかがでしたか。

永瀬 ▲7六銀(75手目)に△6四銀(76手目)では自信がなかったです。(代えて)△9七歩成では少し細い気がしてしまって、それで△6四銀としたのですが……。ただ、それ以降は互角と思った局面はなかったので、少し苦しい作戦を選んでしまったのかもしれません。

――封じ手の▲5五歩はどう感じましたか。

永瀬 後手からすると10択くらいの局面に思えました。▲5五歩は選択肢のひとつで、指されれば△同桂か△同銀直か△同銀右か……。△同桂が難しければそう指したかったのですが、成算が持てずに△同銀直(78手目)としてしまいました。それも形勢が悪かった気がするので、△同桂で何かあればという感じです。

――2日目は苦しい展開だったでしょうか。

永瀬 そうですね。互角の局面があれば、それをキープしたかったです。

――第1局を終えた心境を聞かせてください。

永瀬 難しい局面を作れなかったので、次から作りたいと思います。

Dsc_3259