第64期王将戦七番勝負第6局 Feed

2015年3月21日 (土)
2015年3月20日 (金)

Img_3884 (対局室に戻って感想戦)

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Img_3893 (シリーズの行方は第7局の弘前へ持ちこされた)

Img_3902 (立会人の木村八段もまじえて感想戦が行われた。ときおり記録机のほうへ視線を向けながら話す)

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Img_3801 (終局直後、報道陣がどっとなだれ込む)

Img_3812 (勝った郷田九段も激闘に疲労の色が濃い)

―― 郷田九段、角換わりで前局と先後を入れ替えての形になりましたが。

郷田 ちょっと分からないところがあって。

―― △4三金左を見たときは。

郷田 玉頭が薄いので、ちょっと。

―― 封じ手の△2六歩は予想されていましたか。

郷田 いや、あそこは手が広いので。

―― そのあと、攻め合いにいったわけですが成算は。

郷田 成算はなかったですが、しょうがないかなと。

―― その後は大激戦になったわけですが、よくなったと思った局面は ありますか。

郷田 寄せきる自信はなくて……

―― 千日手にするつもりは。

郷田 ちょっと考えたのですが。

―― 勝ちになったと思ったのは。

郷田 最後の最後ですね。

―― これで第7局が決戦になったわけですが、意気込みを。

郷田 ベストつくして頑張ります。

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―― 渡辺王将、角換わりで△4三金左でしたが。

渡辺 ちょっと苦労が多い展開だったので、あまりよくなかったですね。

―― 封じ手のあたりはいかがでしたか。

渡辺 △2六歩(封じ手)に▲9五歩の端攻めが厳しくて困っていました。

―― 今日の昼食休憩再開の△4八歩からせまっていかれましたが。

渡辺 あのあたりは悪いと思いますけどね。

―― 千日手になれば、渡辺さんはするつもりでしたか。

渡辺 そうですね。

―― 最後の終盤ですが勝ちは?

渡辺 何かあったかもしれませんが。

―― 控室では▲2九銀に△同桂成ならと言っていたのですが。

渡辺 あっそうか……

―― 第7局に向けて。

渡辺 最後なので力一杯やりたいと思います。

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Img_3793 渡辺王将は香の利きへ飛車を放つ。郷田九段は取れる飛車(△1七飛・132手目)を取らずに銀(▲1八銀・133手目)を打つ。時刻は19時を回った。第6局は大激闘になった。終わりはまだ見えていない。

Img_3790 (継ぎ盤とモニターを交互に見る木村八段)

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△2六玉に▲5九角と郷田九段が飛車にヒモをつける自陣角を放った局面。黙っていれば▲3八桂△同と▲同飛と取った手が▲2八飛△2七桂▲1七銀までの詰めろになっている。▲5九角に△4八銀成と飛車を取るのは▲同角で後手は3七に打てる合駒が飛車しかない。
木村八段はモニターを見て「受けにくいですか」とつぶやく。

Img_3785 (△9八飛に▲7七玉と立った局面を映し出すモニター)

「▲7七玉は勝負した手ですね。この将棋を千日手にするようじゃということなのでしょう」と青野九段。

Img_3786 (▲7七玉が着手されたあと、両対局者を映し出すモニター)

▲7七玉に△3七銀が打たれた。飛車を責めつつ、上を厚くする手で、木村八段の形勢判断は後手持ちとのことだ。