第64期王将戦七番勝負第5局 Feed

2015年3月13日 (金)

これで本局の中継を終了いたします。ご観戦いただき、ありがとうございました。勝利者写真はスポーツニッポン新聞社のサイトをご覧下さい。  

【防衛王手!!トキのかぶり物をかぶった渡辺明王将は、佐渡の“金塊”の前で破顔一笑】

【佐渡金山奉行の衣装を着て名産のズワイガニをほおばる渡辺王将】

第6局は3月19・20日に静岡県賀茂郡河津町「今井荘」で行われます。どうぞお楽しみに。

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Dsc_5229 (勝った渡辺王将。シリーズ成績は3勝2敗となり、防衛まであと1勝)

-お疲れ様でした。まずは渡辺王将に伺います。この角換わりの形は先日指したばかりですが、予定だったのでしょうか

渡辺 ええ。まあ、勝った将棋だったんで。

-封じ手直前の△6三歩(50手目)は新趣向で、渡辺王将も長考されました

渡辺 どこに角を引くか。どこもあるかと思って、難しい決断でした。

-そのあとの進行はいかがですか

渡辺 △2七角(54手目)とは来れないと思っていたので、見立てが甘かった。

-良くなったと思ったのはどのあたりでしょう

渡辺 ちょっと悪いかなと思ったんですけど、▲5二角(73手目)が厳しかった。

-勝ちだと思ったところはどこですか

渡辺 自玉が詰まない本譜の順を発見して。夕食休憩の前後ですね。

-今回は変則的なスケジュールでしたが、影響はありましたか

渡辺 あまり変わらずに指せたかなと思いますけどね。

-第6局の抱負をお願いいたします

渡辺 すぐにまたあるので、今まで通りの準備をして頑張りたいと思います。

Dsc_5232 (敗れた郷田九段)

-郷田九段に伺います。角換わりで△6三歩は準備の手なのでしょうか

郷田 △6三歩(50手目)は考えていたが、1歩しかないのでいい手かどうか。

-本譜は予定通り進みましたか

郷田 よく分からないところが多かった。

-控室では、△2七角のあたりは「いい勝負」という評判でした

▲5二角(73手目)と打たれてはまずかった。飛車を取る手で(70手目△4八角成)では△2五桂もあったが、1手パスになる可能性もあって指しきれなかった。その後は足りない気がした。

-変則的な日程でしたが、その影響はありましたか

郷田 (かなり迷った末に)初めてのことなので、感じることはあったといえばあった。

-第6局の抱負をお願いいたします。

郷田 第6局はすぐですが、気を取り直して頑張りたい。

Dsc_5248 (インタビュー終了後、感想戦が始まった)

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渡辺明王将に郷田真隆九段が挑戦する第64期王将戦七番勝負第5局は19時20分、97手で渡辺王将の勝ちとなりました。消費時間は▲渡辺5時間25分、△郷田6時間58分。七番勝負は渡辺王将の3勝2敗となり、防衛に王手をかけました。第6局は3月19・20日に静岡県賀茂郡河津町「今井荘」で行われます。

本土と佐渡間を結ぶ船を運航している佐渡汽船は、大正2年に設立されて今年で創立102年を迎えました。昭和42年には日本海で初のカーフェリー運航、昭和52年には日本初となるジェットフォイルを就航させています。日本海は波が高く、天気も変わりやすいです。そのなかで船を安全に運転するのは骨が折れますが、佐渡汽船は改良を重ね、船の大型化と高速化することに成功してきました。
今年の4月には、新造高速カーフェリー「あかね」が導入され、直江津~小木航路を定期就航することが決まっています。いままで2時間40分かかっていた運航時間を、1時間短縮することができるそうです。

Dsc_5181 (ジェットフォイル。港を出ると、船体の前後にある水中翼の揚力で海面に浮上し、1分間に約150トンの海水を噴射して前進する仕組みだ。新潟-両津間を1時間5分で行くことができる。導入当初はゴミがポンプに入り込み、運航できなかったトラブルもあった)

【佐渡汽船】

【佐渡汽船 ジェットフォイル】

Dsc_5212 (渡辺王将のわかめラーメン)

Dsc_5214 (郷田九段のおにぎり、わかめスープ。おにぎりの中身はのどぐろ、梅干、わかめ)

Dsc_5218 (郷田九段はトイレに入った後、ふたたび対局室へ戻った)

東京・将棋会館でも17時から大盤解説会が始まりました。解説を務めるのは丸山忠久九段。解説会には久しぶりの登場とのことです。いつもの笑顔で、初手から振り返って解説。夕食休憩の局面で次の一手が出題され、候補には▲4五同馬、▲3四歩が挙がっていました。

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