2014年3月

2014年3月13日 (木)

対局室の盤側には立会人の鈴木八段と記録係の梶浦三段に加え、株式会社さんべ開発公社の黒瀬清司取締役が対局を見守ることに。副立会人の近藤六段が対局室に入ると、梶浦三段に「君はこっちのほうがいいよ」と鈴木八段の隣をすすめた。梶浦三段は何度も遠慮したが、近藤六段に押されて場所を移動することに。「こうすると師弟で写るからね、いいでしょ」と近藤六段はにっこり。

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2日目の現地は雨。9時に渡辺王将の封じ手が開封され、対局が指し継がれる。持ち時間8時間のうち、1日目の消費時間は▲羽生3時間44分、△渡辺3時間51分。一日のスケジュールは下記の通り。

~9:00 1日目の指し手再現
9:00 封じ手開封
10:30 午前のおやつ
12:30~13:30 昼食休憩
15:00 午後のおやつ

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2014年3月12日 (水)

現地では1日目と2日目、東西の将棋会館では2日目に大盤解説会が行われます。

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■現地大盤解説会
・問合先:国民宿舎さんべ荘 TEL:0854-83-2011 E-mail:info@sanbesou.jp
・場所:国民宿舎さんべ荘 本館 大広間 ※地図はこちら(地図はNAVITIME提供)
・日程:3月12日(水)、13日(木) 午前9時開場
・時間:9時~受付開始、11時00分~解説開始
・観覧料:1日券1,000円(温泉付)
 ※温泉は10時30分よりお入りいただけます。

※全館貸切の為、3月11日~3月14日午後12時までの間は大盤解説参加者以外の方は入場できません。 あらかじめご了承ください。

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■東京・将棋会館
渡辺明王将に羽生善治三冠が挑戦する第63期王将戦七番勝負。第5局を渡辺が制し、3勝2敗と防衛に王手をかけて迎えた注目の第6局。さらに前回に引き続き、解説会終了後に解説者によるサイン会を行います。お楽しみに。

・開催日:3月13日(木)16時30分開場、17時開始
 サイン会 19時半頃~(別料金)
 ※終局時間によってサイン会の開始時間は前後する事があります
 ※サイン会だけの参加も可能です
・会場:将棋会館2階研修室
・解説者:高橋道雄九段 聞き手:安食総子女流初段
・料金
 一般:2,000円
 60歳以上・支部、駒桜会員・学生・女性・障害者:1,500円
 全席自由・70席(立ち見あり)
 ※次の一手終了後の入場はそれぞれ500円割引
 ※当日の道場手合カード提示でそれぞれ500円割引
 (上記割引サービスの併用は出来ません)
 ※解説会割引券を使用するとさらに200円割引
・サイン料金
 色紙1枚、書籍1冊 各3,000円
 ※解説会参加者は各2,500円
 ※書籍持ち込み可、当日書籍の販売も致します
・お問い合わせ
 〒151-8516 渋谷区千駄ヶ谷2-39-9
 日本将棋連盟道場 TEL03-3408-6167(道場直通)
 ※当日の「手数」、「対局終了時間」、「指し手の内容に関しての質問」等にはお答えしかねますので何とぞご理解をお願いします。

リンク:http://dojo.shogi.or.jp/event/index.html

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■関西将棋会館
・日時:3月13日(木)17時より終局まで。
・解説:久保利明九段、室田伊緒女流初段
・料金
 一般 1,500円(道場入場者1,000円)
 支部 1,200円(道場入場者700円)
 65歳以上・大学生 1,200円(道場入場者700円)
 高校生以下・女性・身障者 1,200円(道場入場者700円)
 ※大盤解説会には『将棋世界』割引・夜間割引等、割引サービスの使用不可。 ご了承ください。

リンク:http://www.shogi.or.jp/kansai/club/kaisetsukai.htm

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封じ手の候補手には(1)△7七角成、(2)△6五同歩、(3)△8八歩、(4)△5七歩が挙がった。(1)△7七角成は鈴木八段が本命として挙げたほか、ニコニコ生放送の阿久津八段も予想している。(2)△6五同歩は鈴木八段によれば「対抗」。阿久津八段は(1)と(2)のどちらかと語っている。(3)△8八歩は近藤六段が「悪手かもしれないけどプロらしい手でしょ」と挙げた。(4)△5七歩は記録係の梶浦三段が挙げた手。「好みは厚みがある先手です。一方的に攻められないように、という手です」と話していた。

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渡辺王将が封じ手を記入するために別室へ移動すると、関係者が対局室へ入る。しばらくして渡辺王将が戻り、2通の封筒を羽生三冠に渡した。羽生三冠はその封筒に署名を入れる。羽生三冠が封筒を返し、渡辺王将が封筒を立会人の鈴木八段に渡す。1日目が終了。2日目は明日13日9時から行われる。

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17時10分ごろ、渡辺王将は30分以上時間を使っている。大盤解説会では「封じ手になるかもね」と近藤六段。近藤六段はタイトル戦でも多く記録を取った経験があり、その話で盛り上がる。
近藤 この時間になると、記録係も「そろそろ書かなきゃいけないのかな」と思うようになるんですよ。動きそうにない駒を(封じ手用紙に)書いていって、立会いの先生に「用意できてるかい?」と言われたらサッと渡す。これが名記録。私はこういっちゃなんですが、そういうことは全部しておりました。
鈴木 (対局室モニタで梶浦三段を見て)全く動きがないですよ。

封じ手にする定刻18時が近づく。鈴木八段は控室に戻ってくると、封筒の準備を始めた。

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16時40分ごろ、羽生三冠は1筋に手を伸ばした。▲1五歩(図)の突き捨て。開戦の合図だ。以下△同歩に▲6五歩と角道を開けて、本格的な戦いに突入。「全面戦争ですね。相手から突いてきそうなところを自分から突いていきましたからね」とニコニコ生放送の阿久津八段。封じ手まで1時間と少し、局面はどこまで進むだろうか。阿久津八段は「進むとしたら明日の午前中でしょうね」と話す。

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大盤解説会では鈴木八段と近藤六段が解説中。鈴木八段は「先手から▲3三角成△同桂となった形は勝てないと思うので、△7七角成しか考えられないですけどね」とズバリ。近藤六段が「こういう手は?」と△8八歩を示すと、「えっそんな手があるんですか」。▲同玉で手順に守りが堅くなりそうなので浮かびにくい。「先手玉がここ(6九)にいればだいたい出てくる手筋ですけど」と鈴木八段。近藤六段が「梶浦くん(記録係)が封じ手予想で言うかもしれないよ」と言うと、「破門しますね」と鈴木八段。二人の軽妙な掛け合いに会場では笑いが絶えなかった。

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