上図は加藤女流四段が▲1六角と端角を放った局面です。△2九竜なら▲4二歩成で視界が開けます。そこで福間女流王位は△4六竜と4筋に利かしながらバック。すると加藤女流四段は▲5六金と打ちつけました。
ここに金を手放してくれるのは後手としてもありがたく映りますが、なかなかの一着のようです。△4八竜には▲5八金上と追って、意地でも▲4二歩成を実現させにいきます。福間女流王位は竜を逃げず△4四角と切り返しました。またそこで先手も悩ましい。見応えのある攻防が続いています。
(福間女流王位は押され気味ながらもうまく対応している)
(大盤解説会は広瀬九段と中倉彰女流二段とのコンビ。今年4月に棋士になった山川泰熙四段とのエピソードを話していた)
(生姜)