伊藤沙女流四段が千日手模様を打開
午後のひととき、控室では千日手の可能性について言及されていました。上図の△2五銀に▲4九角△3四銀▲1六角△2五銀▲4九角と進んだからです。先手は千日手やむなしの姿勢で、打開するとしたら後手の伊藤沙女流四段次第でした。
伊藤沙女流四段は先手番を得ることもできましたが、△8五歩と伸ばして打開しました。これは形勢に自信がある意思表示といえます。確かに4九角が狭いですし、後手の態勢もまずまずです。以下は▲3五銀△3七歩成▲同桂△3六銀▲4四銀△3七銀成と進み、さらに局面が激しくなりました。
時刻はそろそろ15時。過去の両者が争った第31期の挑戦者決定戦では14時44分に決着がついていました。本局は熱のこもった戦いが続いています。
(生姜)