囲み取材
感想戦を終え、里見女流王位の囲み取材が行われました。
--シリーズ全体を通して。
似たような形が多かったですが、細かいところで駆け引きがあり、充実していたかなと思います。
--黒星スタートとなった第1局の内容は。
少しいい局面もありましたが、そこから距離感を誤ってしまい、1手でだめにしてしまった将棋だったので、反省点として捉えていました。
--第3局は持ち味が出た内容だった。
第2局を踏まえて、決断よく指せた将棋でした。力を出しきれたと思います。
--これで5連覇(通算9期)という数字について。
とても光栄なことです。北から南で対局させていただき、地方の新聞社の方の温かさを肌で実感する棋戦でもあるので、力になっている部分はあります。
--持ち時間(ストップウォッチ方式4時間)について。
持ち時間が長いとしっかりと考えられるので、勝負とは違った楽しみもあります。
--挑戦者・伊藤沙恵女流四段について、印象に残る将棋は。
独特な棋風ではあるのかなと思います。ただ、今シリーズはすごく本筋の将棋が多く、無理に踏み込まれない印象があるので、一手一手考えていくところで充実感がありました。第1局で仕掛けがいい具合に入ったかと思ったのですが、無理に動かされていたのがわかったので、そのあたりのつくりのうまさを感じていました。
--女流王位を獲得すると王位戦の出場や記念対局が決まる。
王位戦の予選も持ち時間が長いですし、記念対局もモチベーションになります。
--これから将棋を始めてみようという方にエールを。
将棋は無理にするのではなくて、楽に楽しく触れていただきたいと思います。ひとりで始めづらいのであれば、お友達やお知り合いの方と楽しくやっていただければと思います。
--徳島のファンにひとこと。
移動中、景色がいいのでリラックスできますし、食べ物もおいしい土地で勝手に親近感が湧いているところです。
--里見女流王位に憧れる少女や女性が多い。
勉強法で悩んでいる方が多いように思います。好きな方法を見つけて、楽しく取り組んでいただけたら伸びしろがあるのかなと思います。
--重要な対局が続く。これからのタイトル戦に向けての意気込みは。
7月からはタイトル戦が続きます。体調に気をつけて、いい状態で力を出しきれるようにしたいです。
(囲み取材の模様)
以上で、第34期女流王位戦五番勝負の中継ブログを終了します。里見女流王位が5連覇を達成して終了となりました。来期、里見女流王位に挑戦するのは誰なのか。第35期の女流王位戦にもご期待ください。
(武蔵)