終局直後
--女流王位戦第1局やおとといの大成建設杯清麗戦挑戦者決定戦と序盤は同じ形でした。△6二銀(20手目)が工夫だったと思います。
里見「似たような感じで進めようと思っていましたが、ちょっと新しい形で指そうと思いました」
--△5五歩と仕掛けたところ(30手目)は、積極的にいこうという意識があったのでしょうか。
里見「2筋の歩の関係がわからなかったですが、そのほかはあまり無駄な手を指していなかったので、仕掛けていってどうなのかなと思っていました」
--△5六歩~△4五銀(42手目~44手目)という豪快な手が出て、▲5五歩(45手目)で昼食休憩に入ったあたりはどう見ていましたか。
里見「ちょっと激しい展開ですが、攻め合いで難しいと思っていました」
--よくなったと思ったのはどのあたりでしょうか。
里見「最後のほうですね。▲4七金(63手目)と逃げられて5八金が残る形になって、そのあたりはいいと思っていました」
--これで2勝1敗となり、防衛まであと1勝です。第4局に向けての意気込みをお願いいたします。
里見「少し日が空きますが、引き続きがんばりたいと思います」
--序盤はどういう方針で指していましたか。
西山「今日のような展開もあると思っていました。△5五歩(30手目)と仕掛けられたあたりから対応を間違えてしまいました。工夫した受けが必要だったと思います」
--昼食休憩(45手目▲5五歩)の局面は形勢はどう見ていましたか。
西山「いけるかと思っていましたが、あのタイミングで△9四歩(48手目)と突かれるのを軽視していて、玉形の悪さがたたってしまいました」
--その△9四歩で長考になったのは、予想と違う展開になったということでしたか。
西山「はい。△4六銀ばかり読んでいたので本譜が厳しいのかと読み直していました」
--そのあとは苦しい展開でしょうか。
西山「そうですね。思わしい手が見つけられなかったです」
--次局以降への意気込みをお聞かせください。
西山「カド番ですが、悔いなく対局できるよう、準備したいと思います」
(書き起こし=翔)
(生姜)