前夜祭(5)
両対局者が退場し、残った棋士・女流棋士が再度登壇。山口絵女流1級の司会進行で明日の対局の見どころが語られました。
大盤解説会聞き手の山口絵美菜女流1級「司会を務めます、山口です。ここからは明日の第3局の見所や戦型予想を行っていきます。まず、立会人の豊川先生、お願いします」
立会人兼大盤解説会解説の豊川孝弘七段「1局目が里見女流四冠が先手でゴキゲン中飛車、2局目が渡部女流王位の先手番で里見女流四冠の四間飛車。そして先日、(ヒューリック杯)清麗戦でも両対局者は指していまして、そのときは里見女流四冠の先手三間飛車だったんですよね。サービス精神でいえばここで向かい飛車かなとなるところですが、天下分け目の一戦、目の離せない鼻血ブー高木ブーですから、ゴキゲン中飛車になるように思います」
山口絵女流1級「脇先生はいかがですか?」
脇謙二八段「いまのあとにですか(笑)。里見女流四冠が飛車を振ることは間違いないと思いますが、中飛車ではないかと思います」
島井咲緒里女流二段「里見女流四冠の中飛車に、渡部女流王位がどのように対抗するかなと。第2局は渡部女流王位が珍しく急戦調で指して勝っていますが、お互いに研究もされているでしょうし、そのあたりの駆け引きもどうなるか。あと、昔から里見女流四冠はよく食べ、渡部女流王位はあまり食べなかったです。そのあたりの食事の選択なども、注目してみていただければと思います」
記録係の藤井奈々女流1級「記録という勉強の立場ですが、先ほど、おやつを選ばせていただきまして、そちらも楽しみになりました。戦型予想は里見女流四冠の中飛車に、渡部女流王位のエルモ囲い(3一金・3二玉・4二銀型)かなと思います」
豊川七段「山口さんはどう見ていますか?」
山口絵女流1級「司会だと触れなくていいと思っていました(笑)。第2局で渡部女流王位が急戦をやって勝たれているわけですが、この第3局では持久戦調の展開を選ばれるのではないかと思っています」
一通り見どころが語られ、前夜祭は閉会となりました。(閉会の挨拶を述べる浜崎安司・飯塚商工会議所専務理事)
(書き起こし:潤記者)
以上で対局前日のブログ更新を終了します。明日の対局をお楽しみに。
(飛龍)