終局直後
(渡部女流二段はしばらくしてからインタビューに答える)
ー本局を振り返ってどうでしたか。
渡部 △2七角と打ったあたりは失敗したらひどいことになる気がしましたが、ずっと難しい将棋だったとは思います。途中ははっきり悪くなったところもあったので、そこはあとで考えたいです。
-どこで手ごたえを感じましたか。
渡部 そうですね……。△3八銀と打ったあたりで寄り筋が見えてきたかなと思いました。
-初のタイトル戦登場です。いまの気持ちはいかがですか。
渡部 まだ実感がわきませんが、地元の北海道でも対局させていただけるので、しっかりと準備したいと思います。
-里見女流王位とは初の対戦です。五番勝負をどう戦いたいですか。
渡部 練習将棋を含めてもまったく指したことのない相手ですが大舞台で戦えるのはうれしいことです。自分の将棋をしっかりと指せるように臨みたいです。
-清水女流六段、本局を振り返っていかがでしたか。
清水 ずっと形勢判断の難しい将棋でした。いまの自分の実力は出し切り、挑戦者決定戦まで勝ち進めたのは収穫だったと思います。
(康太)