(終局直後の様子)
(勝って2勝1敗と防衛に王手を掛けた里見女流王位)
【里見女流王位インタビュー】
――3手目▲2五歩は予定の作戦ですか
「あ、そうですね、はい。ただ△2二銀~△3二金は予想外でした」
――相居飛車から中央で動いて行きましたが、分かれはいかがでしたか
「あまり経験がない形なので……。うまくいっているのかな、とも思っていたのですが、よくわかってはいなかったです」
――昼食休憩明けの△5六歩の局面はどのように見ていましたか
「あまり考えていなかった手なので、ちょっと長考になってしまいました」
――形勢が良くなったと思ったのはどのあたりでしょうか
「銀香交換になったあたり(57手目)は、少し良くなったかと思いました」
――終盤はいかがでしたか
「少しずつリードを保てていたのかなと思います」
――勝ちを意識したのはどのあたりですか
「(109手目)▲6一飛と下ろしたところで……」
(敗れた甲斐女流四段)
【甲斐女流四段インタビュー】
――相居飛車の将棋は久しぶりだと思いますが、いかがでしたか
「(3手目に)▲2五歩を突かれたら指してみようかなと思っていたのですが、(11手目の)▲5六歩と突かれた手が意外で、そこからちょっとどういうふうに組み立てていったらいいのかよくわからなかったです。中盤の(38手目)△2七角と打ったあたりで、もう少し他の手がなかったかなと」
――終盤はどうでしたか
「そうですね、こちらの3筋がキズで受けに回る展開になってしまったので、少しずつ苦しかったと思います」
(八雲)
113手で里見女流王位が制し、シリーズ2勝目を挙げた。終局は17時45分。消費時間は▲里見2時間50分、△甲斐3時間58分。第4局は6月5日(水)「ホテルクレメント徳島」にて行われる。
対局場の「旧伊藤伝右衛門邸」を紹介いたします。
歴史などについては、下記の公式ホームページをご参照ください。
http://www.kankou-iizuka.jp/denemon/
(道路側は趣のある白壁)
(八雲)