« 決断の銀 | メイン | 形勢接近 »
甲斐女流四段は時間を使って△3三桂(図)と力をためた。すぐに次の狙いがあるわけではなく、手を渡す動きだ。すぐ△3六銀は▲2二飛成と成り込まれてしまうので、できるだけ遅らせたいと考えているのだろう。「角も銀も使えていない状況で手を渡すのは勇気が要りますね」と話すのは千葉幸生六段。ここで先手に△3三桂以上の有効手があれば、はっきりとペースをつかむことができるはずだ。形勢は後手がやや苦しいと見られているが、甲斐女流四段は粘り強く指している。
(文)