甲斐女流四段は△2六歩(図)と突き出した。飛角交換には甘んじる選択。▲2三馬△同銀▲2六飛△3二銀▲6六香と進んで下図に。駒割りは▲飛香△角銀で後手の駒得になっている。
この香打ちは△4四角のライン攻めに備えたもの。次に▲6三香成と成り込んでも攻めになるわけではなく、ここで玉頭を守るために設置されている。後手から有効手がなければ、▲2三歩~▲2二歩成とゆっくり攻める手も間に合うだろう。後手は何か反発を考えなければならない局面だ。
(左から井道千尋女流初段、竹俣女流2級、野田澤女流1級。何かのPRのようだが……?)
(「女流棋士との親睦将棋会2013」の告知ポスターだ)
(文)