« 旧伊藤伝右衛門邸ギャラリー(5) | メイン | 旧伊藤伝右衛門邸ギャラリー(6) »
二人ともじっくり時間を使い、少しずつ局面を進めていく。15時、甲斐女流王位は▲3六歩(図)と突いた。歩を手にするための動きで、相振り飛車ではよく出てくる手筋でもある。自分の玉頭から動くので反動が怖いが、それよりも歩を手にして打開できる可能性に懸けた。後手としては、すんなり歩を持たせて▲8五歩△同歩▲8四歩から先攻される展開にしては主導権を奪われてしまう。攻めるチャンスでもあるこの局面、最善の手段を探したいところだ。
(文)