決戦は回避
図は15時30分頃の局面。
△2四飛とぶつければ決戦か、と思われていたところで甲斐女流王位は△5四飛と決戦を回避。長考での決断でしたので、何か成算が持てない順があったものと思われます。
△5四飛を見て控室の声。
「ここまで模様は後手が良かったですが、現実には後手は駒損しています。△5四飛でゆっくりした流れになったので、このまま持久戦になってしまうと駒損が響いてくる可能性がありますね。少し流れがおかしいかもしれません」
森内俊之名人の見解。
「(先手側に座り)こっちに座って何をやるかよくわからないですね。居飛車側から動く手はないので▲6八金など、地味な手でしょうか。とりあえず決戦がなくなって先手は安心しているのではないでしょうか」
【Twitter解説】
佐藤和俊>50手目△5四飛では手の流れからは△2四飛が普通で以下▲同飛△同歩▲3四歩△2五桂▲1一角成(下図)でどうかと思っていました。この変化も難しそうです。
佐藤紳哉>50手目△54飛の局面、やや振り飛車もちです。この先の形勢は先手の2枚の角が活躍するか負担になるかにかかっているでしょう。
(八雲)