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第57期王座戦五番勝負第2局

2009年9月16日 (水)

自宅解説棋士から梅田望夫さんへの回答(1-1)

梅田さんの質問はこちら

【5級向け担当:遠山雄亮四段】
 先手の羽生王座は棒銀で攻めの姿勢を見せました。後手の山崎七段としては序盤で一手損をしているので、しばらくは受けにまわる方針になるでしょう。お互いの方針がハッキリしています。
Ouza200909161_23  棒銀の場合、▲2六銀が5段目に出られると成功となります。例えば▲3五歩に△同歩▲同銀となれば成功といえるでしょう。以下△3四歩には▲2四歩(参考図)で、△3五歩には▲2三歩成、△同歩なら▲同銀△同銀▲同飛で攻めの銀が守りの銀と交換になって先手有利といえます。
20090916_sankou1_2  そこで後手の山崎七段は、「△1四歩」そして「▲3五歩を取らない」事で棒銀を5段目に出させないようにしました。
 この場合、先手の羽生王座としては▲3七銀と引いて立て直しを図る事になります。銀が2六の地点に取り残される事だけは避けなくてはいけません。
 まだまだじっくりした戦いで、夕食休憩までは本格的な戦いにならない事が予想されます。
 昼食の注文を見ても、羽生王座も山崎七段もご飯物で、じっくりした戦いを想定していそうです。これが麺類やパン系だと、昼食休憩後に激しい戦いになると考えている場合があります。
 5級の方だと手の意味などが分かりにくい点もあるかもしれませんが、そうして盤上だけではなく盤外にも注目しながら観戦されると、なお一層面白さが増すと思います。

梅田望夫さんから自宅解説棋士への質問(1)

Ouza200909161_29_2 昼食休憩の局面の、5級向け解説、初段向け解説、五段向け解説を自宅解説者の皆さんにお願いします。これはパリでのウェブ観戦記以来、たいへん好評なもので、定番の質問となって恐縮ですが、自宅解説の北島六段、片上六段、遠山四段、どうぞよろしくお願いします。
解答はこちら。5級向け 初段向け 五段向け

昼食休憩

Ouza200909161_29 図の局面で昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲羽生1時間4分、△山崎1時間30分。
先ほど現地に梅田望夫さんが到着しました。午後からは梅田さんと自宅解説棋士のやり取りもお届けする予定です。

(翔)

参考棋譜紹介

Ouza200909162_2424手目△5四銀の局面は、4年前の王座戦第1局と同じ局面です。
第53期王座戦五番勝負第1局(千日手指し直し局)
平成17年9月1日
▲王座 羽生 善治
△棋聖 佐藤 康光
▲7六歩  △3四歩  ▲2六歩  △3二金 
▲7八金  △8四歩  ▲2五歩  △8八角成
▲同  銀  △2二銀  ▲3八銀  △3三銀 
▲6八玉  △7二銀  ▲7七銀  △6四歩 
▲2七銀  △6三銀  ▲2六銀  △1四歩 
▲3六歩  △5四銀  ▲3五歩  △4四歩(上図と同じ局面) 
▲3四歩  △同  銀  ▲7九玉  △4一玉 
▲1六歩  △9四歩  ▲3七銀  △3三金 
▲9六歩  △3二玉  ▲5八金  △5二金 
▲4六歩  △3五歩  ▲3六歩  △同  歩 
▲同  銀  △3五歩  ▲4七銀  △4二金 
▲6六歩  △7四歩  ▲6七金右△2二玉 
▲8八玉  △3二金寄▲5六歩  △4五歩 
▲同  歩  △同  銀右▲4六歩  △5四銀 
▲4一角  △7五歩  ▲7四角成△7六歩 
▲同  銀  △6五歩  ▲7五馬  △6六歩 
▲同  馬  △7二飛  ▲7四歩  △4四角 
▲同  馬  △同  金  ▲2四歩  △同  歩 
▲7七角  △3三金  ▲6八飛  △6二飛 
▲6六角  △4三金引▲7七金寄△6五歩 
▲8四角  △6一飛  ▲7三歩成△9三角 
▲同  角成△同  桂  ▲8三角  △7一飛 
▲7四角成△5七角  ▲3八飛  △7五歩 
▲6七銀  △4五歩  ▲6四歩  △4六歩 
▲5八銀右△4七歩成▲同  銀  △3六歩 
▲6三歩成△3七歩成▲同  桂  △3六歩 
▲同  銀  △4六角成▲3五歩  △2三銀 
▲4四歩  △同  金直▲7二と直△3一飛 
▲5三と  △3六馬  ▲4二と  △3二飛 
▲同  と  △同  銀  ▲7五馬  △4六歩 
▲4八歩  △4七歩成▲同  歩  △2七馬 
▲3九飛  △3八歩  ▲2九飛  △3七馬 
▲8一飛  △4一歩  ▲6四歩  △2七桂 
▲7九飛  △1九桂成▲9一飛成△6三銀 
▲4六香  △7四香  ▲9三馬  △7七香成
▲同  桂  △6四銀  ▲4四香  △同  金 
▲4六香  △3五金  ▲6一竜  △7五銀打
▲7六歩  △6六香  ▲7五歩  △6七香成
▲同  金  △6六歩  ▲同  金  △4七馬 
▲4九香  △5七馬  ▲6四竜  △7九馬 
▲同  玉  △5九飛  ▲6九歩  △4九飛成
▲2四竜 
 まで、165手で羽生 善治王座の勝ち。
(消費時間=▲4時間58分、△4時間59分)

(翔)

10時40分頃の控室

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(10時40分頃。23手目▲3五歩で駒がぶつかった)

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(控室ではチェスプロブレム作家でもある若島さんが桐山九段にチェスプロブレムの世界を解説中。若島さんは来月、チェスプロブレムの世界大会のためにブラジルに行くそうだ)

(翔)

対局場・ウェスティン都ホテル

対局場を紹介します。
なお、本局は対局室と控室が別の建物のため、消費時間の更新頻度が通常よりも下がります。あらかじめご了承ください。

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(対局場のウェスティン都ホテル)

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(新旧入り混じった看板)

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(ホテルでは今日から「北海道グルメ収穫祭」が開催されている)

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(控室のある佳水園には日光が注いでいる)

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(佳水園正面。対局室「可楽庵」とは別棟になる)

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(チャペルもある)

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(野鳥の森への入り口「探鳥路」)

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(ころばぬ先の杖。ホテルは斜面を利用して建てられており、ここ7階から野鳥の森に行くには本格的な山歩きになる)

(翔)

対局開始の模様

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(山崎の席から床の間を見る)

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(先に山崎七段が入室)

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(羽生王座も対局開始5分ほど前に入室した)

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(じっと対局開始を待つ山崎七段)

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(対局は9時に始まっている)

(翔)

初手は▲7六歩

午前9時、対局が始まりました。初手は▲7六歩。

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(▲7六歩と指す羽生善治王座)

Ouza200909161_5 △3四歩▲2六歩△3二金▲7八金まで進んでいます。
(翔)

戦型予想

自宅解説の棋士による戦型予想です。

【北島忠雄六段】
山崎さんのゴキゲン中飛車を予想します。自由奔放な山崎将棋の魅力の出る戦いを期待します。

【片上大輔六段】
常識的には一手損しかありえないところなんですが、絶対王者を前に挑戦者が「今日は何でも受けて立とう」という心境になっているのではないかと想像。そういうわけで▲7六歩△8四歩▲6八銀△3四歩から意表の相矢倉を予想しておきます。
まあ、開始1分で外れるかもしれませんけど(笑)。

【遠山雄亮四段】
戦形は私も99%一手損角換わりだと考えます。でもゴキゲンも1%はあるかな。一手損角換わりの場合お二人に解説を丸投げします(笑)。

対局場周辺

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(三条通り)

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(京都市動物園も近い)

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(平安神宮)

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(琵琶湖疏水。右は京都国立近代美術館)

(翔)

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