なぜシンガポールで対局?
第73期王座戦五番勝負第1局のシンガポール対局は、シンガポール建国60周年を記念した文化交流事業の一環として、在シンガポール日本国大使館、及びJapan Creative Centreの後援を受けて実施されます。
海外対局は画像の通りです(クリックすると拡大します)。王座戦の対局は黄色でマークしてあります。
画像の※(注)は以下の通りです。
※1 内藤九段は第1回棋王戦優勝者。千日手指し直し局。
※2 海外対局初(2025年現在、唯一)の持将棋。谷川先手。
※3 女流棋戦初の海外対局。シリーズを制した清水女流三冠は当時の女流タイトルを独占。
※4 一般棋戦での海外対局。現在の朝日杯将棋オープン戦の前身棋戦。
※5 千日手指し直し局。
※6 2日目21時51分に2回目の千日手。その指し直し局を第2局予定の対局場で行う。なお、1回目の千日手局は羽生先手。
※7 初代永世竜王をかけたシリーズ。渡辺竜王が将棋界初の3連敗後4連勝で永世竜王の資格を得る。
***************以下は、日本将棋連盟のリリースになります***************
将棋の海外開催は近年、積極的に進めており、2023年の第94期ヒューリック杯棋聖戦(ベトナム・ダナン)では大きな反響を呼びました。今回の王座戦でも、将棋文化の国際的な魅力の発信と、新たなファン層の獲得を目的とした取り組みを行っていきたいと思います。
日本経済新聞社、並びに日本将棋連盟は、伝統文化である将棋を通じて、日本とシンガポールの文化的・人的交流がさらに深まることを願っております。
Q. なぜシンガポールで対局なのですか?
A. 多国籍文化の中心地であり、日本文化への関心も高いシンガポールは、将棋の魅力を発信する拠点として非常に適していると考えます。
Q.シンガポール建国60周年との関連について。
A. 2025年はシンガポール建国60周年にあたります。この節目を記念する文化交流事業の一環として、在シンガポール日本大使館およびJapan Creative Centreより後援を頂き、本対局の開催が実現しました。
Q.現地での関連イベントは予定されていますか?
A. 対局にあわせて、大盤解説会、将棋教室や交流会などを実施します。現地の皆様にも将棋の奥深さと楽しさに触れていただける機会を作る予定です。
Q.対局は一般公開されますか?現地で観戦できますか?
A. 現地では、大盤解説を設ける予定です。オンラインでの中継(ABEMA、日経ライブ、囲碁将棋チャンネル)でも行われる予定です。
Q. シンガポール以外でも今後、海外対局の予定はありますか?
A. 具体的な予定は未定ですが、将棋の国際的な普及・発信は中長期的なテーマとして位置づけており、他国での開催も今後検討してまいります。
(紋蛇)