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2025年9月

2025年9月30日 (火)

感想戦(2)

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以上で本局の中継を終了いたします。ご観戦いただきましてありがとうございました。
第4局もどうぞお楽しみに。

(潤)

感想戦(1)

Img_4258(伊藤匠叡王は初の王座獲得、初の二冠にあと1勝とした)

Img_4235(藤井聡太王座は3連覇と七冠死守には2連勝よりなくなった)

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両対局者が大盤解説会場に

主催紙インタビュー終了後、両対局者は大盤解説会場に足を運び、ファンの方に振り返りと挨拶を行いました。

Img_4226(大盤解説会場に登壇した両対局者)

Img_4209(伊藤叡王から振り返りに応じた)

Img_4215(さらに第4局への抱負を述べたあと、来場者に感謝を伝えた)

Img_4218(藤井王座も振り返りに応じる)

Img_4220(ともに第4局まで日がないことを挙げていた)

Img_4229(会場をあとにする両対局者に、来場者から惜しみのない拍手が鳴り止まない)

(潤)

主催紙インタビュー

終局直後、主催紙から両対局者にインタビューが行われました。まずは伊藤叡王から。

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――相掛かりになりました。激しい戦いになりましたが、どのように見ていましたか。

伊藤 桂香と銀の交換になったあたりは考えたことがあって、難しい変化と思っていました。そこから先は1手1手が難しいと思っていました。

――夕食休憩の局面でもまだ難しい形勢とみられていました。そのあたりの形勢判断はどうでしたか。

伊藤 夕休のときの▲7七角と上がる手を発見して、少し指せているつもりでした。ただ、読めていない変化もあって際どいと思っていました。

――どのあたりで勝ちと思われましたか。

伊藤 ▲8六金と竜を捕まえて、こちらが厚い格好になったと思います。

――王座獲得にあと1勝としました。

伊藤 前の2局は苦しい展開が続きました。本局は比較的うまく指せたと感じています。

――第4局に向けての抱負をお願いします。

伊藤 第4局は1週間後になるので、体調面も含めて準備したいと思います。



次に藤井王座にインタビューが行われました。

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――相掛かりを受ける形になりました。序盤をどのように考えて指していましたか。

藤井 ▲3六銀から▲2五銀と繰り替えられてから仕掛けられる筋を事前には想定できていなかったので、準備不足と感じました。2枚換えになって、難しいながら自信のない展開になってしまったと感じていました。

――夕食休憩のあたりも難しい形勢だったと思いますが、どのように考えていましたか。

藤井 駒損で自信がない感じかなと思っていました。△8四香にどのように応じられるかわかりませんでしたが、▲7七角は指されてみるといい手だった気がします。

――第4局の抱負をお願いします。

藤井 ここまで、残り時間が少なくなってからミスが続いてしまっているかなと感じるので、その反省点を踏まえつつ頑張りたいと思います。


(書き起こし:銀杏  写真:潤)

伊藤叡王が2勝目を挙げ、藤井王座はカド番に

20250930_103藤井聡太王座に伊藤匠叡王が挑戦する第73期王座戦五番勝負第3局は、20時6分に103手で伊藤叡王の勝ちとなりました。消費時間は▲伊藤4時間48分、△藤井4時間57分。
この結果、五番勝負は伊藤叡王の2勝1敗となり、王座獲得にあと1勝としました。敗れた藤井王座はカド番となりました。藤井王座のタイトル戦のカド番は、昨年の第9期叡王戦五番勝負以来になります。そのときの相手も伊藤叡王(当時、七段)でした。
第4局は10月7日に神奈川県秦野市「元湯 陣屋」で指されます。
(銀杏)

決め手か

2025093098図から伊藤叡王は▲7五金と歩頭に金を出ました。▲7四金以下の詰めろで、△7五同歩も▲同桂から後手玉は詰み。先手玉は寄りません。藤井王座が天井を見上げる機会が多くなっており、決め手になっているかもしれません。

(潤)

伊藤叡王、優勢

2025093090図は藤井王座が5二から6三に玉を逃げた局面。ここで▲8六金が厳しく、伊藤叡王が優勢というのが控室の見解です。先手は飛車を持てば▲5三歩成から王手角取りをはじめ、厳しい攻めが多いです。行方九段は「もちろん、藤井王座の終盤力はすごいんですけど、伊藤叡王も引けを取らないくらいすごいですから。ちょっとこれは藤井王座が苦しくなったように思います」との見解を寄せました。

Img_4192(行方九段の解説を聞く検討陣)

(潤)

消費時間が逆転

2025093083図の自陣桂に対して藤井王座が動かなくなりました。19時3分に4時間21分で肩を並べたあと、さらに10分以上考えており、藤井王座が先に残り30分を切りました。

Img_3960(勝負どころと見たか、惜しげもなく時間を投入する藤井王座)

(潤)

18時40分頃の大盤解説会

18時40分頃、大盤解説会は杉本昌八段、今井女流初段、山口仁女流1級の3人で行われています。

Img_4149(18時40分頃、山口仁女流1級、今井女流初段、杉本昌八段が大盤解説のゲスト出演をしていた)

Img_4170 (杉本昌八段は肩入れなしの形勢判断を尋ねる)

Img_4177(竜が大きそうで後手を持ちたいと、今井女流初段)

Img_4158(山口仁女流1級も同様の回答で返す)

Img_4166_2(杉本昌八段は「いやー、実は僕もなんですよー」と言って場内の笑いを誘った)

Img_4183(このあとにゲスト出演予定の中澤女流二段と山口稀女流初段は客席で待機)

(潤)

マリオットアソシアホテル(5)

最後に17階を紹介します。

Img_3674(まさかオフィスホテル内に設けられているとは)

Img_3668(茶を基調としたチャペル。部屋の持つオーラに圧倒された)


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(この場所でたくさんの思いが誓われ、育まれていったのだろう)

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以上、マリオットアソシアホテルの紹介でした。

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