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2025年9月

2025年9月 4日 (木)

感想戦

Dsc_8773_493(対局室に戻って感想戦が始まった)

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Dsc_8779_497_2(いつもの藤井スマイル。感想戦は本当に楽しそうだ)

Dsc_8799_502(伊藤叡王。先手番を落とした)

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Dsc_8815_505(野月八段、佐藤康九段も感想戦に参加し、20時7分まで続けられた)

本日の更新は以上で終了です。開幕戦をご覧いただき、ありがとうございました。

(紋蛇)

大盤解説会へ

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Dsc_8770_492(深くお辞儀する間、拍手が送られた)

(紋蛇)

終局直後

Dsc_8735_479(勝った藤井王座。1年ぶり以上の対戦を快勝で制した)

Dsc_8736_480(敗れた伊藤叡王。中盤で失着があり、力を出せなかった)

Dsc_8743_483(感想戦の前にインタビュー)

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【藤井王座の談話】
―― 午前中から激しい戦いになった。形勢について
藤井 △7五歩(24手目)と突き捨て、△4五歩(26手目)のあたりが予定で、相手玉を薄くして実戦的に、と考えていました。そのあと、ゆっくり指していると1歩損が大きいのでどのくらい手を作れるかと思っていましたが、△7七歩成(42手目)の筋で攻め自体はつながりそうだと感じたので、感触としては悪くないと思っていました。
―― 最後、勝ちに近づいたのは。
藤井 ▲3一飛(51手目)のときに、△4一銀と打つ予定でしたが、そこで▲3八飛を見落としていました。△2八角が明らかに空振りのような形になってしまい、嫌な展開にしてしまったと思っていました。本譜は△4一銀(58手目)から△7六歩(60手目)と詰めろをかけて、一手勝ちかと感じました。

―― シンガポールでの対局の感想と、次局に向けての抱負。
藤井 二度目の海外対局で、集中して指すことができました。対局以外も含めて、貴重な経験ができたと感じています。第2局以降は先後が決まった戦いになりますので、次局にむけて準備をしていきたいと思います。

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【伊藤叡王の談話】
―― 午前中から激しい戦いになった。形勢について。
伊藤 △7五歩と突き捨てられて、こちらにキズが多い形で神経を使う展開かなと思っていました。▲2六飛(33手目)と浮いた手がまずくて、本譜の△8九との局面が進めてみるとかなり思わしくなく、そのあたりの判断がまずかったと思います。

―― シンガポールでの対局の感想と、次局に向けての抱負。
伊藤 海外対局は初めての経験でどうなるかわからなかったのですが、現地の方々に温かく歓迎していただいて、非常にいい経験をすることができました。シンガポールの方々に感謝したいと思います。本局は精度を欠いてしまったので、しっかり反省して次局に生かしていきたいと思います。

(紋蛇、書き起こし=武蔵)

第1局は王座が制す

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五番勝負第1局は藤井王座が勝ちました。終局時刻は19時13分。消費時間は、▲伊藤4時間49分、△藤井4時間3分(チェスクロック使用)。勝った藤井王座は防衛に向けて、幸先のいいスタートを切りました。
第2局は9月18日(木)に、兵庫県神戸市「ホテルオークラ神戸」で指されます。

(武蔵)

読みきりか

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バタバタと手が進み、藤井王座が図で12分考えて△7六歩と垂らしました。△7七銀の詰めろで、先手は受けにくいです。後手玉を詰まそうにも、▲3一竜や▲1五角では続きません。夕食休憩前に指された▲3一飛の攻めに対し、△4二玉と踏み込んだ受けが成立するかどうか、検討陣は△7六歩の局面が見えてくるまでわかっていませんでした。盤上での証明は、伊藤叡王にも届いていそうです。

Dsc_8730_509(検討陣は散々駒を動かして、ようやく藤井王座の真意を理解した)

(紋蛇)

大盤解説会

現地では大盤解説会が開催され、棋士・女流棋士が交代して出演しています。夕食休憩後に登壇していたのは、森内俊之九段と北尾まどか女流二段でした。150人ほどの参加者が解説に耳を傾けていました。

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(紋蛇)

アマラ・サンクチュアリ・セントーサ

対局場の「アマラ サンクチュアリ リゾート セントーサ」は、シンガポールのセントーサ島に位置する5つ星ホテルです。イギリス植民地時代の建築が特徴のエレガントな空間で、市の中心部からわずか5キロメートルの距離とアクセス抜群。建物の周辺は緑に囲まれており、都会の喧騒を忘れることができます。

https://sentosa.amarahotels.com/

Dsc_8685_463(ホテルの看板。左に曲がって道なりに進む)

Dsc_8688_464(ホテルが見えてきた。左手が対局場、右手に宿泊施設などがある)

Dsc_8690_465(対局場はガラス張りの建物の2階に設営された。1階では大盤解説会が行われている)

Dsc_8691_466(宿泊施設側はいくつもの建物が並んでいる)

Dsc_8710_472(ロビー)

Dsc_8694_467_2(階段を登っていくと……)

Dsc_8696_468(とにかく緑に囲まれている)

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Dsc_8698_469(まるで森の中を歩いているような錯覚に陥る)

Dsc_8700_470(クジャクが屋根の上に佇んでいた)

(紋蛇)

対局再開

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▲3一飛に△4二玉が強気の受け。以下▲3二飛上成△同銀▲2二金と進んでいます。

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2八の角に空を切らせるような強襲です。もちろん、藤井叡王もそれを見越して△4二玉と上がり、攻めを呼び込んだのでしょう。控室の検討では実戦的に大変なところもあるようです。

(紋蛇)

夕食注文

夕食注文は藤井王座がシンガポールチキンライスとオレンジジュース、伊藤叡王がチリクラブ・フライマントゥと冷たい緑茶です。

Dsc_8657_462 (藤井王座の注文)

Dsc_8676_459(伊藤叡王の注文)

(紋蛇)

51手目▲3一飛で夕食休憩に入る

Ouza2025090401015117時、この局面で夕食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲伊藤3時間52分、△藤井3時間16分。夕食の注文は、藤井王座がシンガポールチキンライスとオレンジジュース、伊藤叡王はチリクラブ・フライマントゥと冷たい緑茶。対局再開は17時30分です。
チリクラブ・フライマントゥは、シンガポール名物のチリクラブ料理と揚げマントウ(中華風揚げパン)のセット。チリクラブは辛味と甘味が効いたトマトベースのチリソースでカニを炒めた料理。揚げたマントウをこのソースにつけて食べるのが定番です。

(武蔵)

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