勝又七段の予想通り、藤井王座の猛攻が始まりました。7筋に拠点を築いて△5六銀(90手目)と打ち、▲同金△7六桂▲9八玉△5六歩▲8九銀△5七歩成と進んでいます。
急所に△7六桂のくさびが入り、金を取る△5六歩が詰めろで入って好調です。永瀬九段は▲8九銀と1枚入れて粘りの態勢ですが、「堅いわけではないので駒を渡すと危ないですね」と森内九段。ここから▲6四銀△4七と▲2五桂と進みました。
控室では△2四金とかわす手を本命視しています。厳しく迫るなら▲5三銀成△同金▲5一角ですが、△6八角が急所の一撃。先手玉は△8八金以下の詰めろでしびれます。藤井王座リードの終盤戦です。
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