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2022年7月25日 (月)

空中戦を制すのは

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豊島九段は相手の飛車を追い回し、いまの駒割りは▲金桂△角の交換になっています。9一香も取れるため、このままいけば先手が駒得を主張できそうです。陣形も先手のほうがよい形をしています。
しかし金はすでに盤上に手放しており、香を取ったあとは再利用が難しいところ。また桂と香を入手したあと、それで後手陣を崩そうという速い攻めもなかなか見えにくいです。
そして現局面では△2七角(変化図)が大橋六段にとって感触のよい一着となるかもしれません。

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先手は飛車の逃げ場が悩ましく、(1)▲6五飛ではあまりにも窮屈です。(2)▲4六飛のほうが飛車は使いやすいですが、横利きがなくなるため7筋に攻め駒を集められてしまうでしょう。そのあと後手はどこかで△6四歩と突けば、遠く8一金に当てつつ、先手陣の上部圧迫、7三飛が中央の守りにも利く、など続けて味のよい手が指せそうです。
14時55分、大橋六段が30分以上の熟考に沈んでいます。

Img_7808_z1(飛車が飛び交う空中戦。大橋六段はうまくかいくぐって7筋攻めに注力したい)

(虹)

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