図は16時20分過ぎの局面。▲７七同銀までの消費時間は▲中村２時間53分、△羽生２時間55分。
後手は銀桂交換の駒損ながら、快調に攻め続けています。控室の検討陣は、後手が順調にリードを広げており、優勢といえるぐらいになっていると見ています。

控室で検討する木村九段。
「後手の攻めも細いので、何か難しくする順がないかと探していますが、思わしい順が見つかりません。後手が決断して決めに出ると、早い終局も考えられます」

（八雲）

現地では15時から大盤解説会が始まりました。

15時30分現在、115名が入場している。

木村節が絶好調だった。

宮宗紫野女流初段が聞き手を務める。

（八雲）

15時を回り、対局者におやつが運ばれました。中村六段が「苺のショートケーキとフルーツ」と「ホットコーヒー」、羽生王座が「プリンアラモード」と「レモンティー」。

苺のショートケーキとフルーツ。

プリンアラモード。

撮影用のおやつは、立会人の塚田九段に食べてもらった。

（八雲）

図は14時50分頃の局面。
△６五歩の攻めに対して▲５五歩と突いたところ。△５五同角なら▲５六金と出て角に当てながら反撃する狙いです。控室の塚田九段はここで△６三銀を示しました。木村九段との検討では、以下▲５六金△６六歩▲同銀△６七歩▲７七角△６四銀▲４五金△２六角▲同飛△６五桂（下図）まで進められて「これは勝てる気がしない」と木村九段。途中変化はありますが、やはり後手持ちの見解は変わっていません。

本局の使用駒は掬水作・水無瀬書。

（八雲）

図は14時15分頃の局面。
先手は８筋をへこまされており、２六の棒銀がさばける目途も立っていません。
「これは、先手が当初想定していた展開とは思えないです。何か誤算があったのかもしれませんね。はっきり後手持ちです」（木村九段、行方八段）

積極的な仕掛けから羽生王座がリードを奪った。

中村六段は何か誤算があったか。辛抱が必要な展開になった。

（八雲）

対局場の仙台ロイヤルパークホテルは「泉パークタウン」内にあります。1970年頃から開発が始まった総合都市で、住宅と工場、商業施設、教育機関、レクリエーション施設などが揃っている。タウン内は仙台市のイメージである杜の都に合わせて、多くの緑が配置されており、国内でも屈指の理想的な街として知られており、都市開発のモデルにもされています。

パークタウン内は広葉樹を中心とした緑が配置されている。

仙台泉プレミアムアウトレット。仙台ロイヤルパークホテルの隣だ。

図書館や大学、ゴルフ場や乗馬クラブなどもある。

（八雲）

仙台ロイヤルパークホテルは仙台市泉区の泉パークタウン内にある。

美しい中庭があり、結婚式も行われる。

（八雲）

12時54分頃、中村六段が先に戻ってきた。

羽生王座は59分に入室。

羽生王座は着座して身支度を整えると、△５五角をすぐに着手。

中村六段はノータイムで▲６六歩と突いた。

（八雲）

（八雲）

12時10分、この局面で羽生王座が12分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲中村１時間23分、△羽生１時間27分。昼食の注文は中村が「牛たん弁当」と「グレープフルーツジュース」、羽生が「シーフードピラフ」と「アップルジュース」。対局は13時に再開します。

牛タン弁当。副菜は小松菜と豆モヤシのおひたし。

シーフードピラフのセット。

エビ、イカ、アサリが入っている。

※写真は撮影用に注文したもの。

（八雲）