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王座戦五番勝負第1局は、185手までで中村六段が制しました。終局時刻は22時53分。消費時間は▲中村4時間59分、△羽生4時間59分。五番勝負第2局は、9月19日(火)に大阪府大阪市「ウェスティンホテル大阪」で指されます。
(睡蓮)
時刻は22時45分を回りました。控室で後手勝勢と言われてから、延々と将棋が続いています。少しずつですが、形勢が難しくなっているようです。
「さすがに逆転する見込みはないと思いますが……いやあ……ないと思いたいです。しかし、これだけ粘られると、羽生王座はもう優勢と思って指していないかもしれませんね。一局の将棋を勝ちきるのは本当に大変です」(塚田九段)
21時49分の局面。
控室では、図の△4三銀と雁木の構えを再構築した手が自玉を安全にしつつ寄せる好手で後手勝勢といわれています。逆転模様からの再逆転の熱戦も、いよいよ終局が近づいてきたようです。
(八雲)
21時20分過ぎ、局面はいよいよ最終局面を迎えようとしています。
「後手がうまくしのいで再逆転模様に見えます。ただ、具体的に読んでみると、まだまだ難しいです」(行方八段)
「▲4三銀が間に合うと先手勝ち筋ですから、その前に後手が寄せきれるかどうかですね」(塚田九段)
21時27分頃、上図から▲6二同金に△8五桂と進みました。
「△8五桂は一目好手です。次に△7三竜の狙いが厳しい。この手は先手が▲8二歩△同竜と叩いた手を逆用してとがめています。これは後手が良くなったでしょう」(塚田九段)
(八雲)
図は20時頃の局面。▲6七角までの消費時間は▲中村4時間1分、△羽生4時間28分。
「▲6七角はいい手ですね。感触がいい。これは逆転模様です」と行方八段。ただ、いっぺんに先手が良くなったとまではいえず、その差はわずかです。今度は後手が辛抱してチャンスを待てるかどうか。形勢が揺れ動いています。
(八雲)