(カド番を凌いだ羽生王座。王座戦は3年連続のフルセットに)
【羽生王座の終局直後インタビュー】
--お疲れ様でした。羽生王座、一局を振り返っていかがですか。
先攻される形になってしまって、ちょっとつまらない将棋になってしまったかなと。囲っている余裕がなくて……なかなかまとめるのが難しい将棋で、具体的な手を見つけるのに苦労しました。
--良くなったと思ったのはどのあたりでしょう。
△3四歩(64手目)と打ったところですかね。先手を取れてやれるかなと。
--佐藤八段、一局の感想をお願い致します。
うーん、仕掛けがちょっと無理だったかなと思いました。そのあとは少し面白くなったと思いましたけど、具体的な手がわからなかったですね。
(紋蛇)
羽生善治王座に佐藤天彦八段が挑戦する第63期王座戦五番勝負第4局は20時53分、88手で羽生王座の勝ちとなりました。消費時間は▲佐藤4時間49分、△羽生4時間15分。この結果、五番勝負は2勝2敗となり、タイトルの行方は第5局に持ち越されました。
第5局は10月26日に甲府市「常磐ホテル」で行われます。
(銀杏)
△8六歩で後手の勝ち筋に入ったようです。▲8六同歩は△8七歩で一手一手。先手は攻めるしかありませんが、△8七歩成から王手が続きます。詰んでも文句は言えません。
(紋蛇)