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2013年10月

2013年10月 2日 (水)

急転直下か

86 200手を予想する声があがっていた本局ですが、羽生王座が角を引き付けて△5五銀と強くぶつけたことで、局面はにわかに緊張感を増しています。先手が▲5五角と切って寄せに出れば早い終局もあると言われています。控室は先手優勢で意見が一致しています。

Img_0008 (ホテルの目の前に浮かぶ、帆船日本丸)

(八雲)

200手の気配

81 「決め手があるかもしれない」、控室でそう言われる中で中村六段はじっと金を引きました。それを見た河口七段が「こりゃまた200手だよ」と悲鳴をあげて、控室が湧きました。長手数、入玉の気配も漂う戦いになっているようです。

Img_0148 (控室には佐藤紳哉六段が来訪)

(八雲)

夕食紹介

Img_0134 (羽生王座の注文はアメリカンクラブハウスサンド)

Img_0138 (中村六段はロイヤルパーク特製ビーフカレー)

Img_0137 (飲み物は両者ともにジンジャーエール)

※対局者と同じメニューを注文して撮影しました

(八雲)

夕食休憩

77 18時、図の局面で羽生王座が14分使って夕食休憩に入りました。消費時間は▲中村3時間50分、△羽生3時間27分。夕食の注文は、羽生王座がアメリカンクラブハウスサンド、ジンジャーエール、中村六段はロイヤルパーク特製ビーフカレー、ジンジャーエール。対局は19時に再開します。

Img_0122 (休憩中の対局室。外はすっかり夕闇に包まれた)

Img_0123 (休憩中の盤面)

(八雲)

長い勝負か

Img_0115_2 (17時過ぎの控室は満員盛況)

本局の観戦記を担当する河口七段は「これは長くなるね。150手かな」と長い勝負を予想しています。

(八雲)

本局の使用駒

本局の使用駒は将棋連盟から持ち込まれた「掬水作・水無瀬書」。

Img_0020 
Img_0022(写真は昼食休憩中に撮影)

(八雲)

後手の指し手が難しい

67_2 図は16時40分頃の局面。
銀得している先手は△7六歩の取り込みに銀を引いて受けました。進行の一例は△8六歩▲同歩△8五歩の継ぎ歩から▲同歩△8六歩と垂らしておく順。激しい順なら△4六歩▲同角△4五銀▲1九角△4六歩▲同金△3七歩成▲4五銀△4八と。

「継ぎ歩は損にならない手で、普通は後手がいいでしょう。しかし本譜は銀損していますから、単純な継ぎ歩でいいと言えるかどうか。激しい順も後手としては選びたくない気がします。攻める手がよくないと見れば△3二金寄などと固める手も候補になってくるかもしれません。形勢は別として、銀損の後手の指し手が難しく、一手間違えればすぐに悪くなる危険な局面だと思います」(吉田五段)

Img_0102 (撮影用に注文したおやつは、吉田五段が食べてくれた)

(八雲)

先手が瞬間的に銀得

65 前図から控室の予想とは異なる進行となりました。現局面は瞬間的に先手が銀得しています。ただし、手番は後手、さらに8一成銀の働きが悪いことなどからバランスは取れているようです。

Img_0080 (控室に森下卓九段が来訪)

Img_0082 (森下九段から立派な大福が差し入れられた)

Img_0110(16時頃、外は台風が去って虹が掛かっている)

(八雲)

おやつ

15時を回り、対局者におやつが運ばれました。

Img_0092 (羽生王座はモンブラン、ホットコーヒー)

Img_0099 (中村六段はチョコレートケーキとモンブランのダブル注文にアイスティー・氷なし)

※対局者と同じメニューを注文して撮影いたしました

(八雲)

相入玉含みの展開も

59 図は14時50分頃の局面。控室でも予想されていた展開です。
次の一手は△2五桂が予想されています。以下▲8一銀不成△6二飛▲7三角成(▲9一角成は△3七歩成で後手良し)△6一飛▲7二銀不成△3一飛▲3八歩(次図)が検討の一例。67「この展開は相入玉も視野に入ってきますね。先手は▲6八飛から6筋にと金を作る感じで、後手も1~2筋を開拓できそうです」(西尾六段)

(八雲)

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