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2013年10月

2013年10月 7日 (月)

東京から越後湯沢へ

一行は東京から新幹線で越後湯沢へ。そこからバスに乗り換え、対局場所の龍言を目指した。

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第4局は新潟県で対局

羽生善治王座に中村太地六段が挑む第61期王座戦五番勝負は、第3局まで挑戦者中村六段が2勝1敗と奪取に王手をかけ、羽生王座はカド番に立たされた。しのいでフルセットに持ち込むか、新王座が誕生するか。注目の第4局は10月8日(火)、新潟県南魚沼市「龍言」で行われる。立会人は中村修九段、記録係は石田直裕四段。現地大盤解説は深浦康市九段、聞き手は本田小百合女流三段が務める。ニコニコ生放送では飯島栄治七段と安食総子女流初段が出演、解説を行う。
インターネット中継は棋譜・コメント入力を烏記者が、ブログを文が担当する。


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2013年10月 2日 (水)

感想戦

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Img_0241(本局の棋譜)
 
(八雲)

終局直後

Img_0168 (21時30分、羽生王座が頭を下げた)

Img_0171【中村六段インタビュー】
――一局を振り返っていかがでしたか
「最後の最後までよく分からなかったです」

――47手目▲3八飛に長考しましたが
「公式戦で途中まで同じ形を指したことがあって、そのときのことを思い出しながら考えていました」

Img_0190【羽生王座インタビュー】
――44手目△3七角はこの形になれば指してみようと思っていたのですか
「そうですね、先手を持って指したときに、結構そういう手もあるんじゃないかと思ったんですよね。でもなかなか難しかったですね」

Img_0197 (インタビューの後、感想戦が始まった)

(八雲)

中村六段 王座奪取に王手

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129手まで中村六段が制し、王座奪取に王手を掛けた。終局は21時30分、消費時間は▲中村4時間54分、△羽生4時間24分。

先手勝勢

115_2 「これは先手が勝ちになったと思います」と西尾六段。
図から△2六歩▲同飛△2五歩と連打で止めても▲1三香成△同香▲3三香成△同馬▲2五飛で寄り筋とのこと。以下△2四馬と金を取ると先手玉に詰めろが掛かりますが、▲2四同飛以下後手玉が詰みます。▲1三香成に△3一玉で頑張る順も検討されていますが、これも寄り筋と見られています。

(八雲)

最強の手▲1五金

11121時頃の局面。形勢を問われた伊藤真四段は、「この局面は……。私の棋士としての存在価値を問われる質問ですね」。と真剣な表情になって答えてくれました。
「▲1五金は、例えば△6五馬▲同歩△7五銀などで決めにくれば、▲3三香成△同玉▲2四金から後手玉を詰まそうという手です。後手の手に制約を与えて手を渡す、最強の一手と言えそうですね。ここで後手がどう指したらいいのか、非常に難しいです」(伊藤真四段)

Img_0166 (伊藤真吾四段)

(八雲)

詰む、詰まない

105_2 図は20時30分過ぎの局面。
検討を続ける控室では、
「これは詰めろ」
「いや、まてよ詰まないか」
「こっちは間違いなく詰めろだよね」
「これは詰まないっぽい」
と、詰む、詰まないの話が続いています。

例えば図から△5四馬の局面で先手玉が詰めろになっているかどうかは非常に微妙。確実にわかっているのは、△5四馬に▲3四桂と打つと△同金▲同歩のときに先手玉が詰むということです。

「△5四馬に後手玉を寄せに行くのは危険ですし、流れがおかしいので、恐らく▲6五金と打って自玉を安全にしてから攻めようということでしょう。中村六段らしい手ですが、それでどうなのかは非常に難解です」(西尾六段)

Img_0157 (20時30分頃の控室モニター)

(八雲)

100手目、先手優勢も難解

100_320時過ぎ、△8七歩までの消費時間は▲中村4時間21分、△羽生3時間46分。
控室の評判は先手良し。しかし、検討が進むと図の△8七歩が意外にうるさい攻めと言われ始めています。▲8七同金には△7七銀と放り込んで攻めが続くようです。さらに先手は持ち駒の桂を使って攻めると△7五桂の反撃が激痛になるため、桂は寄せの最終段階まで渡せません。先手の切り札は▲9一成銀で香を補充する手ですが、そのタイミングも難しいところ。難解な終盤戦になっています。

Img_0153 (控室からの夜景)

(八雲)

東京・将棋会館の解説会

東京・将棋会館では19時から大盤解説会が始まっています。
解説は藤井猛九段、聞き手は矢内理絵子女流四段。
解説の冒頭で藤井九段は「これは長い勝負になります」と話していました。

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(平日にもかかわらず、多くのお客様がつめかけている)

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(藤井九段)

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(矢内女流四段)

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(「次の一手クイズ」の正解者にはサイン色紙やサイン本が贈られる)

(牛蒡)

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