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2011年9月27日 (火)

羽生王座腰を落として考える

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図は△5九飛に▲4七玉とかわした局面。控室でも本命と見られていた逃げ方です。検討では△2九飛成と一直線に進めても先手がいいのではといわれていました。
「△5五飛も考えられます。▲4四桂の筋を消しておく意味ですが、のちの△2九飛成が甘くなるので得かどうかは微妙です。Twitter解説で宮田六段が指摘していた△4九飛成が好手かもしれません。(▲4八桂は▲4四桂の筋がなくなるので)▲4八角と受けるのでしょうが、角を1枚受けに使わせれば得になりそうです」(阿部健四段)

消費時間は▲渡辺3時間13分、△羽生3時間15分。

阿部健四段に現局面の見解をあらためてうかがいました。
「後手が少しいいとは思いますが、具体的な決め手は見えてきません。このような局面から指し進めてみると難しい、ということもよくありますから、まだ「後手勝勢」や「大差」とまではいえないと思います」

(八雲)

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