（ホテルの７階に、対局室「可楽庵」がある。検分は18時45分からの予定）

（中央奥が、取材本部のある佳水園）

こんにちは。王座戦第2局▲羽生善治王座－△山崎隆之七段は9月16日(水)、京都市のウェスティン都ホテルにて行われます。

ネット中継は烏・翔の2名が担当いたします。
自宅解説は北島忠雄六段・片上大輔六段・遠山雄亮四段の予定です。
よろしくお願いいたします。

（対局が行われるウェスティン都ホテル）

（地下鉄東西線「蹴上」駅が最寄り）

（地下鉄東西線路線図。京阪やＪＲと乗り継ぎできる）

（翔）

「個人的に本局で一番印象に残ったのは、羽生王座の△６二金～△８三銀～△７二金の一連の手順です。後手はそのずっと前から、後手陣の右の駒(金銀桂)をどう働かせるかが課題でしたが、実に落ち着いた指し回しによって、見事にこの三枚の駒を使う形に持っていったのは、本当に素晴らしかったです。挑戦者も非常によく頑張っていましたが、はやり序盤での失点が大きく挽回するには至りませんでした。とはいえ一局目から期待通りの大熱戦で、次局からの戦いも、とても面白くなりそうな予感がします。」（高橋道雄九段）

「同世代の挑戦でもあり、非常に力の入る観戦でした。序盤で羽生さんの早々の仕掛けでポイントを取られた時は、どうなる事かと思いましたが、うまく辛抱して難解な展開になりました。それにしても、羽生さんの６二金からの決して無理をせず、少しずつ、少しずつ駒を活用して圧力を加えていく指し方は、非常に勉強になりました。山崎君にとっては、駒があまり使えずに、不完全燃焼になってしまいました。最後に一瞬面白い順があったみたいですが。次局からの巻き返しを期待しています。」（村田智弘六段）

「印象に残った手はいくつかあります。まず、序盤の羽生王座の△９五歩の仕掛けですね。パッと見た感じがいかにも軽そうで、うまくいく気はしなかったのですが、読んでみると取りずらいことに気付いて驚きました。その後の山崎七段の辛抱も印象に残りました。▲４八玉と上がったところでは五分に戻ったのではないかと思ったぐらいでした。一番印象に残った手は△６二金～△８三銀～△７二金です。あの局面は端から攻め続けるのは大変そうなので、五分に戻ったのではないかと思いました。しかし、その瞬間にゆっくり飛車を押さえ込む方針に切り替えて、なるほどと思いました。ここの数手を指されて、ようやく後手がいいことに気付きました。飛車を取った後の寄せも正確で（△１八竜▲１七金△６九角）羽生王座の強さが際立った印象です。」（村田顕弘四段）

（吟）

感想戦終了は23時４分。
ご観戦の皆様ありがとうございました。
大盤解説会にご来場のお客様は350名。
ご来場の皆様、ありがとうございました。

（吟）

注目の開幕局、感想戦を谷川九段も見つめる。

（吟）

開幕局を制した羽生王座。防衛へ向けて好発進。

第１局を白星で飾れなかった山崎七段。ポツポツと第２局の抱負を語った。

（吟）

第1局は122手で羽生王座が先勝した。終局は22時５分。
第２局は９月16日ウェスティン都ホテル京都にて行われる。

（吟）

△３一金と打って受けた。戦いを長引かせて駒得を
主張しようと言うものだろう。羽生王座が勝勢との
評判だ。

（吟）

解説会場の佐藤九段と上田女流二段。



佐藤九段「ちょっと上田さん、（パソコンで）中継のコメント見てきてください」
上田女流二段「うーん、佐藤先生以上の解説はありませんね」

（吟）

「先手は１一の香を取り、狙いは▲３七玉～▲２六玉～▲１五玉と
入玉を目指すのでしょうが、△２六歩が手筋、どちらで取っても入玉
の道が防げます。▲同銀に△１九飛と打って後手が良いでしょう」
（伊藤真吾四段）。