2023年3月11日 (土)

2023031154_2上図△4四銀に▲5五銀打とすると、△3五銀打▲4四銀△同銀で千日手筋に入ります。銀を打ってしまうともう避けられません。 控室では代案が見つかっていませんでしたが、先手番なら千日手を避けたいところ。羽生九段は▲3八金と玉形の充実を図りました。
Img_6745(カメラ目線でグーサインの豊川七段は、明日の大盤解説会で解説を務める)

大幸園でのタイトル戦は、2年ぶり4度目となります。これまでの戦績は以下のとおり。
今期番勝負とは裏腹に、大幸園での対局はすべて後手番が制しています。先手番の連勝が続くか、これまでの大幸園対局の結果どおりに後手番が勝つのか、注目が集まりそうです。

第70期 第5局 ▲渡辺明王将●-○△永瀬拓矢王座
第69期 第6局 ▲広瀬章人八段●-○△渡辺明王将
第67期 第2局 ▲豊島将之八段●-○△久保利明王将
Img_6711(揮毫する深浦九段)
Img_6712(田村七段。色紙は明日の大盤解説会の賞品となる)

2023031144上図△7五同歩の局面で羽生九段が15分を費やして12時30分となり、昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲羽生1時間20分、△藤井1時間44分。昼食は、藤井王将が佐賀牛の陶板焼き。羽生九段は佐賀みつせ鶏の唐揚げです。佐賀牛もみつせ鶏も、地元を代表する食材のひとつです。
Img_6635(藤井王将の注文)
Img_6629(サシがきめ細かい)
Img_6647(羽生九段の注文。うさぎの器はドレッシング)
Img_6640(唐揚げの大きさが目を引く)

大幸園は1972年(昭和47年)創業の老舗割烹料理店です。2017年(平成29年)には、創作料理店としてリニューアルオープンしました。地元、上峰町の食材をふんだんに使用した創作料理が名物です。また、佐賀平野を見下ろす景色は眺めがよく、春は桜やつつじ、秋はもみじを楽しめ、四季の移ろいを目の当たりにできます。
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Img_6579(佐賀平野を見下ろす。もっと天気のよい日なら、阿蘇山も見えるという)

【大幸園】
住所:〒849-0124 佐賀県三養基郡上峰町堤1651-109
電話:0952-53-2149
http://www.taikouen.com/